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痛車でラリー! メロンブックスインテ奮闘記 第9回

今期3勝目! メロンインテ、新城ラリーで圧勝

2010年10月14日 20時46分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義

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華やかさの裏で過酷なラリーの新城!

 大荒れの天候の中で今期2勝目をあげることができた、全日本ラリー選手権第4戦「久万高原ラリー」から、およそ2ヵ月。メロンブックス・ラリーチャレンジは、7月に北海道で開催された第5戦「ラリーインシリベシ」をスキップ。ただ一度だけ「萌車ミーティング」でマシンの展示をしたほかは、真夏の2ヵ月間を丸々インテグラのセッティング作業に費やしてきた。

 「ラリーインシリベシ」でJN-3クラス優勝を果たしたのは、香川秀樹/船木一祥選手組インテグラ。彼らはこれでグラベル(未舗装)イベント2勝目となり、JN-3クラスのポイントリーダーの地位を磐石なものとしている。優勝回数でいうなら我々も同じ2勝をあげているが、我々が優勝したのは2つともターマック(舗装)イベント。今年から導入されたグラベルイベントを優遇するポイント係数が働いて、獲得ポイントはすでに手が届かないところまで離されていた。こうなれば、残る3つの参戦予定イベントすべてで好成績をあげ、年間最多勝記録を狙う以外に取るべき道はない!

 まさに背水の陣でのぞんだ、9月24~26日の第6戦「新城ラリー」。全日本ラリー選手権2010年シリーズのラストを飾る3連戦、その最初のイベントとなる苛酷なターマックラリーでの戦いの模様を報告しよう。

 「新城ラリー」が全日本ラリー選手権イベントとして昇格してから、すでに4年。愛知県新城市が内閣府のDOS(地域再生プラン)を使い、地域の観光の目玉として開催しているこの「新城ラリー」は、全日本ラリー選手権のなかでも1、2を争う人気のイベントだ。観戦料無料のギャラリーステージ、有名選手によるデモラン、地域の特産物が集うフードコートなど話題は多いが、これほどまでに人気が集まるのはそれだけが理由ではないだろう。

 たとえば、参戦マシンが会場にいないタイミングを見計らってデモランやステージイベントを次々と当て、観客を飽きさせないように務めていたり、今のラリーの模様が判るように逐一MCによるレポートが行なわれたりしている。今年はギャラリーポイントにつながる歩道を整備して、家族連れでも気軽に足を運べるようにしていた事は本当に感心したものだ。徹頭徹尾、観客の立場に立ったその姿勢こそが、多くのファンから支持を得ている理由なのだと思う。

 一方、我々参戦チームの目から見た「新城ラリー」の評価はどうか? それはもう「苛酷」の一言に尽きる。

 まるでサーキットのような超ハイスピードステージから、幅が狭くツイスティな超低速セクションまで混在する複雑なステージ構成。普段はまったく使われていない林道のために、苔や泥できわめて滑りやすい路面状況。全日本ラリーに参戦する関係者に「いちばん難しいターマックイベントはどこか」と尋ねたとしたら、皆口をそろえて「新城ラリー」と答えるはずだ。華やかな表の顔とは裏腹に、参戦するチームには大きな勇気と挑戦心が求められるという、二面性を持ったイベントがこの「新城ラリー」なのだ。

 さて、おカタいモードはここまで。これからは当日の熱気を思い出しながら、ざっくばらんにいこう。

ニコ生「新城ラリー反省会」放送告知


 直前の告知になって非常に申し訳ない! 本日14日木曜日の22時から、ニコニコ生放送の「masamasa.TV」コミュニティにて、「【メロンブックス】 監督ラヂヲ!ニコ生版!!【反省会】」と題した、「新城ラリー」の座談会が放送予定だ。

 MCはコミュニティ主であるMASA氏。メロンブックス・インテグラのインカー映像をバックに、当日の模様を振り返ってみようという番組内容となっている。筆者もネットを通じて放送に参加する予定だけど、台本もなければタイムシフト表も無い、まったくのぶっつけ本番でどんな放送になるのやら!?

 アクセスは下記URLから! どうぞお楽しみに!



(次ページへ続く)

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