Atomサーバーとほぼ同じ性能を発揮
それではMicroServerのパフォーマンスを見ていきたい。まずは、「CrystalMark 2004R3」でサーバー全体の性能を計測してみた。本製品に搭載されているCPUは、Intel製のAtomの対抗馬である、AMD製のAthlon II NEO N36L(1.3GHz)で、デュアルコアながら省電力な点がウリだ。
全体性能はHDDが3.5インチで7200rpmということに加え、グラフィックス性能も比較的良いスコアだったため、総合スコアが伸びている。CPUスコアだけを見ると、同じくデュアルコアで省電力なAtom N550(1.5GHz)とほぼ同じ性能だ。
「CrystalDiskMark 3.0」を使って、HDDアクセス速度のベンチマークも実施している。こちらではまず、サーバー本体にCrystalDiskMark 3.0をインストールしてベンチマークテストを実施した。
結果は以前、Core i5-750(2.67GHz)を搭載した比較用PCにて計測したHDDアクセス速度とほぼかわらず、安定してファイルの読み書きを行えた(関連記事)。100MBと1000MBのファイルサイズによる変化もほぼない。
次に、PCとMicroServerをLANケーブルで直接つなぎ、PCからMicroServerへのHDDアクセス速度を計測した。計測にあたって、MicroServer内に共有フォルダーを作成し、それをPCのネットワークドライブとして割り当ててCrystalDiscMark 3.0を実行している。
なお、今回用いたPCは、前回と同じ構成のものを用意した。スペックはCore i5-750(2.67GHz)、PC3-10600のDDR3メモリーを4GB、500GBのHDD(SATA2、7200rpm)という構成。OSにはWindows 7 Ultimate 32bit版をインストールしている。
こちらも同様にファイルサイズが100MBと1000MBで、速度の差はほぼ発生していない。サーバー本体でCrystalDiskMark 3.0を実行したときと比べると、読み込み速度は半分ほど低下しているが、書き込み速度の低下はほとんどみられなかった。
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