ファームアップでまだまだ実現してほしいことが……
以上が今回のファームウェアアップデートの内容だが、メニュー周りの改善によりかなり使い勝手は良くなったというのが第一印象。ソフトキーのカスタマイズは「P/S/A/M」の各モードでしか有効にならず、Bボタンの機能も他社製マウントアダプター使用時にはMFアシストに切り替わってしまうので自分の撮影パターンに合わせて任意にカスタマイズしたほうがいいだろう。
筆者の場合は他社製のレンズ+アダプターを使うこともあるため、Bボタンに特別な機能を割り当てておくと他社レンズに交換したときに機能の呼び出しができなくなる可能性がある。このため実質使い回せるソフトキーはCボタンのみになってしまう。それでも3つの機能を素早く呼び出せて便利になった。
それにメニューが上下でつながったのと最終項目を記憶しておいてくれるようになったのは大進歩だ。すでにNEXの奥深い操作性に慣れ始めていたせいか、これだけでもものすごく素早い操作が可能になった。
発売後にこのように使い勝手向上のための仕様が変更されるのは喜ばしいことだ。欲を言えばもう少し突っ込んだ機能が欲しかった所でもあるし、何故元々がこうではなかったのか? という疑問も出てくる。
今後もファームアップをして欲しく、次への期待項目を幾つか気になっている点を上げてみよう。
まず、絞り優先AE時のシャッタースピードのように、ISOオート設定時も撮影前に感度が確認できるように、Cボタンの割り当て数を増やして欲しい。そしてCボタンの機能変更を左右ボタンではなくダイアル操作で項目選択できるようにする。そうすれば3つ以上の項目をシンプルに登録できる。
そのほか、撮影モードそのものにもユーザー登録モードを追加させておく、動画ボタンへの別の機能の割り当ておよび撮影モードに動画を追加、ストロボ装着時にしか機能しない右ボタンへの機能割り当て、などなど……。
愛着のあるNEX-3だからこそ、言い出したらまだまだきりがないのだが、取り敢えずは今回のアップデートで使い勝手は大幅に向上し、今まで以上に使い込みたい気持ちになったのは確かだ。
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