文書作成中心なら十分な性能
次にPCのパフォーマンスを「CrystalMark2004R3」にて計測してみた。評価機はCPUに2コア/4スレッドのCore i3-350M(2.26GHz)を搭載しており、CPU性能を表すALU値とFPU値はCore i7-620UM(1.06GHz)より50%~70%程高く(関連記事)、Core i5-540Mより若干低い値となった(関連記事)。
また、HDDが7200rpmということもあり、HDDスコアは「12052」を記録した。2.5インチHDDの回転数が5400rpmだと、スコアは1万を割ることが多い。
PCの起動時間をストップウォッチで計測してみたところ、電源ボタンを押してからマウスカーソルの砂時計マークが消えるまで約35秒だった。
「BBench」にてバッテリー駆動時間もチェックした。ベンチマークソフト側の設定はキーストロークとウェブ巡回をオンにしている。PC側はワイヤレスLANをオン、Bluetoothオン、輝度は15段階に調節できるので7/15に設定している。
結果はバッテリー残量3%で強制スリープに入るまで「2時間58分43秒」だった。
また、上記の条件からワイヤレスLANをオフにして、イー・モバイルの3G回線でウェブ巡回を行った場合でも計測している。こちらは「2時間59分34秒」と、バッテリーの持ち時間はワイヤレスLANを使用している時とほぼ同じだった。
3G回線費用を抑えられる
イー・モバイルの回線モジュールを搭載したVostro 3500では、最初の6ヵ月間は3G回線費用が無料で、更新した場合でも1台あたり年間4万8000で収まる。月額に換算すると4000円。早割サービスを利用すれば3000円になる。デルはイー・モバイルのデータ通信カード向けプランよりも安価だとしている。もちろん3G通信モジュールを内蔵しているので、データ通信端末を購入する費用も省ける。
ビジネス用途としては性能も十分なので、PCの導入を考えているなら検討してみたい製品だ。
評価機「CO-1」の主なスペック | |
---|---|
CPU | Core i3-350M(2.26GHz) |
メモリー | 2GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
液晶ディスプレー | 15.6型ワイド 1366×768ドット |
ストレージ | HDD 250GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n、3G通信、Bluetooth 2.1 |
インターフェース | USB 2.0×3、USB 2.0/eSATAコンボ、HDMI、1000BASE-Tなど |
サイズ | 幅375×奥行き250×高さ31.9mm(最薄部22.9mm) |
重量 | 2.4kg |
OS | Windows XP Professional SP3 |
直販価格 | 6万9980円 |
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