テスト環境
それではベンチマークを使って性能を確認していきたい。ベンチマークソフトは「CrystalDiskMark 3.0」、「HD Tune Pro 4.01」、「ATTO Disk BenchMark 2.34」の3種類を用意した。
また、「CrystalDiskMark 3.0」では、テストデータとして通常の「ランダム」以外に、圧縮率の高い「All 0x00」、「All 0xFF」を選択できるようになっている。データの圧縮によって高速化を実現している「SF-1200」のスコアがどのように変化するかを確認するため、全ての条件でベンチマークを実行している。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel Core i7-920(2.66GHz) |
マザーボード | BIOSTAR「X58 TPower」(X58 Express) |
メモリー | CFD「ELIXIR T3U1333Q-2G」(2GB×3) |
ビデオカード | MSI「R5770 Storm 1」(ATI Radeon HD 5770) |
HDD | Seagate「ST3500418AS」(500GB/SATA2) |
電源 | Corsair「CMPSU-750HX」(750W) |
OS | Windows 7 Ultimate(32bit) |
テストについてはSSD間で差が出ないようにOS、ドライバ、ベンチマークのみをインストールしたシステム用のハードディスクを別途用意し、SSDは空の状態で行っている。さらに、ベンチマークテスト中はネットワークケーブルを抜いた状態で測定を行い、不要なアクセスが極力発生しないように注意した。
さらに、今回は「Forceシリーズ」の3モデル以外に、高速なシーケンシャルリードとランダムアクセスを誇る「X25-M Mainstream SATA SSD」の第二世代モデル「SSDSA2MH080G2R5」を比較用SSDとして用意した。こちらのSSDは使用しているユーザーも多いため比較対象としてはうってつけだろう。
CrystalDiskMark3.0
デフォルト(ランダム)
CrystalDiskMark3.0では割り込みが発生しない状態でのSSDの最大連続転送能力を確認することができる。また、NCQ(Native Command Queing)を使用したテストも同時に可能になっている。NCQを使うことでデータへのアクセスが整列化されるため、並列処理を行うSSDではハードディスクに比べて効果が高いと言われているが、実際にどの程度性能に違いが出るのかがこのテストでわかるだろう。
CORSAIR「CSSD-F60GB2-BRKT」(60GB)
CORSAIR「CSSD-F120GB2-BRKT」(120GB)
CORSAIR「CSSD-F240GB2-BRKT」(240GB)
Intel「SSDSA2MH080G2R5」(80GB)
ランダムデータでのベンチマークでは240Gモデルとなる「CSSD-F240GB2-BRKT」でシーケンシャルリードが230MB/s前後、シーケンシャルライトが110~140/s前後、「CSSD-F60GB2-BRKT」と「CSSD-F120GB2-BRKT」でシーケンシャルリードが210MB/s前後、シーケンシャルライトが50~70MB/s前後という結果で圧縮率の低いデータは苦手のようだ。しかし、4KBのランダムアクセスは3モデルともIntel製「SSDSA2MH080G2R5」を上回っており、ランダムデータでも十分に高速な結果となっている。
(次ページへ続く)
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