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いま旬のビジネスPC 第1回

新Core i搭載で名実ともにパワーモバイルを

ThinkPad X201/Tabletの性能をチェック

2010年04月05日 12時15分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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独自の管理ソフトで設定がわかりやすい

 OSがビスタになって以降、ユーザーが困っているのは設定項目の多さや、その設定場所が分からないところだろう。しかし、ThinkPadには「Lenovo ThinkVantage Toolbox」という独自アプリが付属し、電源やセキュリティ、ネットワークの設定を分かりやすく分類。一瞬でアクセスできる。

Lenovo ThinkVantage Toolboxの画面

 さらに、それらの設定に問題が起きていないか診断し、該当項目をハイライトしてくれるという機能も搭載している。とくに省電力マネージャーについては、スライドバーを動かすだけでPCのパフォーマンスを手軽に設定できる。

 なお、PCの導入にあたり問題となるのが最新OSに対応していないソフトを抱えている場合だろう。そのため、XP Professionalを導入した状態での発注も可能で、その際には、Windows 7 Professional 32bit版のリカバリーメディアが付属する

省電力マネージャーの画面では、電源管理に関する細かい設定も可能

 もちろん、購入時のOSにはWindows 7 Home premium とProfessionalから64bit版と32bit版が選択できるが、これらを選択した場合、再インストールはHDD内のリカバリー領域から行う方式をとっているため、メディアは付属しない。

 最近のモデルでは法人向けを中心にリカバリー時にWindows 7の32bit版と64bit版を選択できるようにしているものもあるが、本機種では対応していないのが惜しい。

 64bit版OSを使用する際に気になるのはソフトの互換性。まだまだ64bitネイティブで開発されたソフトは少ない。もちろん、エミュレーション機能などを利用して、利用できるケースが大半だが、周辺機器のデバイスドライバーなどでは問題が出やすい。

 64bit版OSは4GB以上のメモリーを搭載する際にメリットとなるが、ビジネスノートではいまだに2GB程度のメモリーの機種も多い。このあたりはコストとの兼ね合いになるだろう。

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