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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第58回

【鉄板&旬パーツ】3GB/秒の爆速外付けSSDを自作できるAOTECHのUSB4エンクロージャー

2024年05月06日 11時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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macOSの起動も大丈夫! 最安価格帯のUSB4エンクロージャーで
爆速外付けストレージを作ろう

 ストレージ容量のアップが注文時のCTOのみになるMacや、M.2拡張スロットを備えていないノートPCなどのストレージ容量を増やす方法として、まず誰でも思い浮かべるのが、外付けのUSBストレージだろう。

 手軽に扱えるが、速度は多くのデバイスが備えるUSB 3.2 Gen2(10Gbps)で、リード・ライトは1000MB/秒台と、最近のNVMe M.2ストレージとしては物足りないところ。ところが、そんな物足りなさを感じることなく、ストレージを拡張できるのが、USB4/Thunderbolt 4ポートを備えたPCだ。

 USB4の外付けストレージを自作できるエンクロージャーは、2023年1月にIndiegogoでクラウドファンディングがスタートし昨年8月ごろから届けられはじめたZIKE「ZikeDrive」を皮切りに、徐々に増加している。いまではAmazonから簡単に購入できるようになっているうえ、昨年末にはバッファローがUSB4ポータブルSSDの「SSD-PEU4A」シリーズを発売している。

筆者も即クラウドファンディングに申し込んだZIKE「ZikeDrive」。M2 Mac miniで愛用中だ

バッファロー「SSD-PEU4A」も触ったことがあるが、リード・ライト3000MB/秒台と優秀だった

Mac環境(macOS Ventura)でも、高性能を発揮した「SSD-PEU4A」

 そんなUSB4ストレージ事情のなか、今回目を付けたのが実売価格1万2800円前後というエンクロージャーとしては最安価格帯になるAOTECH(アオテック)「AOK-M2NVME-USB4」になる。PCIe4.0/PCIe3.0×4 NVMe M.2 SSDと組み合わせれば、3000MB/秒台のパフォーマンスを発揮し、持ち運びも容易な外付けストレージが完成する「AOK-M2NVME-USB4」の実力を試してみることにした。

国内メーカーの製品で、家電量販店でも扱っているAOTECH(アオテック)「AOK-M2NVME-USB4」。実売価格は1万2800円だ

安価でシンプルだが冷却面や取り付け行程などに不満なし

 Windows、macOSともにメーカー公称値で最大で3800MB/秒台のパフォーマンスを発揮するだけでなく、軽快に持ち歩きできる40×105×16mmのコンパクトサイズに、高発熱なNVMe SSDをファンレスで冷やすアルミ素材と、ヒートシンクフィン構造を採用したボディ。さらにツールレスで着脱できるカバーと、価格以外の面も十分な魅力を備えている。

ノートPCの横に置いても邪魔にならないボディサイズで、USB Type-Cコネクター端子側にアクセスLEDを備える

アルミ素材と、ヒートシンクフィン構造を採用するボディでNVMe M.2を冷却する

ボールロックで、カバーはツールレスで着脱可能

トップカバー。裏面に付属の熱伝導シートを貼るようになっている。貼る位置は凹んでいるのでわかりやすい。細かな気遣いがうれしい

変換基板。NVMe M.2 SSDの固定はネジなのが残念。ここもツールレスが良かった

両面実装のNVMe M.2 SSDを試すと、変換基板上の積層コンデンサーが干渉してしまった。組み合わせる製品は要注意だ。ここでは、昨年購入したSUNEASTの2TBモデルで試した

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