miniB-CAS対応のコンパクトチューナー
パソコン用の地上デジタル放送チューナーは数あれど、フルセグ対応でここまでコンパクトな製品は最近までなかった。フルセグ受信にはB-CASカードが欠かせないため、名刺サイズのB-CASカードを収容するスペースや読み取り端子が必要だったからだ。
そのB-CASカードのサイズを大幅に縮小したのがminiB-CASカードである。miniB-CASカードでは、携帯電話のSIMカードとほぼ同じサイズにまで小型化された。それをはじめて採用したのが、アイ・オー・データ機器の地デジキャプチャーユニットである。
今回評価したのは、USB 2.0接続の外付けタイプ「GV-MPV/HZ3」(価格は1万3600円)である。なお、外付けタイプにはもう1モデル、外観は同じでWindows 7のWindows Media Center専用となる「GV-MC7/HZ3」がラインナップされている。
外観は、この手のUSB周辺機器としては少々変り種だ。同社の従来製品「GV-MPV/HZ2」が、およそ10cm角の箱型だったのに対し、GV-MPV/HZ3はおよそ半分のサイズになっている。また、重さも約110gから約56gへと半減した。円筒形の部分とminiB-CASカードを納めた小さな箱形の部分からなり、円筒部の両端にはアンテナ接続コネクター(F型)とUSBコネクターがある。
miniB-CASの登場とともに、各社からも小型のデジタルTVチューナーが登場しているが、アンテナ線端子として標準的なF形コネクタを採用しているのが本製品の特徴だろう。例えば、先日バッファローが発表したUSB接続型地デジチューナー「DT-F100/U2」は、USBメモリー並みの超小型サイズを実現している代わりに、F形コネクターは変換ケーブルを介してつなげる方式をとっている。
小さな本体の中に、地上デジタル放送のフルセグ/ワンセグチューナーが入っており、USBバスパワーで動作するので、ネットブックやCULVノートから、デスクトップまで幅広く使える。自宅ではアンテナ線を接続しての地デジ・フルセグチューナー、屋外では付属のロッドアンテナを付けてワンセグチューナーといった使い分けも可能だ。
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