知っておきたい! 最新プリンター・5つのポイント
現在、お使いのカラープリンターは、いつ購入されたものだろうか? 4、5年前に買ったプリンターを今も使っているのは決して悪いことではないが、最新プリンターの使いやすさを体験していないのは、ある意味不幸でもある。
この数年、家庭向けカラープリンターは、インクと用紙の改良だけに留まらず、特に使い勝手の面で進化が著しい。その一片をご覧いただこう。
その1:主戦場は「複合機」
インクジェットプリンターといえば、4、5年前は印刷機能のみの単体機がメインで、複合機はそのひとつのバリエーションだった。しかし今や状況が逆転して、メインは複合機となっている。
国内の2大メーカーであるセイコーエプソンとキヤノンを見てみると、A4対応機のラインアップでは、複合機が8モデルなのに対して、単体機は3モデルと数が逆転している。1万円以下のお手軽入門機から、4万円前後の高機能タイプまでそろっており、自分のニーズに合わせて選べるというわけだ。
先に触れたような長期にわたって放置しておいたプリンターで問題が起こりやすいのは、使用頻度が低いからだ。使わない間にインクが漏れ出てしまったり、乾燥してノズルを詰まらせたりする。また、メカニカルな部分のグリスが硬化して動きが鈍くなるのを始め、用紙も置いておけば吸湿するし、使わなければ操作手順やノウハウも忘れがちである。
そうならないためにはプリンターを普段使いの周辺機器にしてしまえばいい。とはいえ年賀状シーズンを除けば、家庭内でカラープリンターを使う機会は少ないという人もいるだろう。
それに対しての回答が「インクジェット複合機」だ。単にパソコン上の写真や書類、ウェブページを紙に印刷するだけでなく、書類をスキャンしてメモリーカードに取り込んだり、カラーでコピーを取ることもできる。単体機から複合機に乗り換えることで、さまざまなことが実現可能になるのだ。
もちろんプリンター利用の一大イベントとなる年賀状作成でも、スキャナーがあればできることが広がる。差出人の住所や氏名をOCR認識でデータにしたり、デジカメやメモリーカードからの写真印刷はもちろん、年賀状に手描き文字の温かみを加えることもできる。
フラットベッドタイプのスキャナーと統合することで、プリンター単体機に比べて本体サイズが大きくなってしまったが、その分、用紙トレイを格納するスペースもできた。印刷のたびに用紙をセットする必要もなく、本体内に数十枚の用紙を入れたままスッキリと設置できる。
頻繁に買い替えないプリンターだからこそ、将来に備えて多機能な複合機を選んでおいたほうが後悔する可能性も低いだろう。家庭内のイメージデバイスをひとまとめにして、さまざまな用途で使い倒せば便利さを体感できるし、印刷トラブルも減るはずだ。
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