その2:家中どこからでも印刷! 無線LAN搭載が主流に
プリンターは、今でも1台のパソコンにUSBなどのケーブルでつないで使っているという人が多いはず。一方、最新の複合機では、家庭内での無線LAN普及を受けて、比較的安価なモデルにも無線LANが最初から内蔵されるようになってきた。セイコーエプソンの複合機では8モデル中、5モデルが、キヤノンでは8モデル中、4モデルが無線LANを備えている。
プリンターのLAN対応というと、ひと足先に企業向けの業務用製品が採用していたが、そこで培われた技術が家庭用のインクジェットでも使えるわけだ。プリンターはネットワーク上で公開され、何台ものパソコンやネットワーク家電から同時に使える。
スキャンデータのネットワーク取得だけでなく、メモリーカードに書き込まれたスキャンイメージや撮影データを、ネットワーク内で共有することもできるようにもなった。
無線LANのメリットは、レイアウトフリーという点にもある。電源さえ確保できれば、電波の届く範囲内のどこにプリンターを置いてもいいのだ。先ほどプリンター単体機よりも本体サイズは大きくなったと触れたが、この無線LAN機能のおかげで、USBでしかつなげないプリンターよりも置き場所には困らないだろう。
同時にリビングなどに設置しても違和感のないように、複合機の外観デザインにも力を入れてきている。
その3:液晶+カードスロットでパソコンなし印刷
パソコンを使わない、手軽な写真プリント機としての機能も充実した。今や大半の複合機は、液晶ディスプレーとメモリーカードスロットを備えている。デジカメで取ったメモリーカードをそのままプリンターに差して、液晶画面を見ながらどの写真を何枚プリントするのか簡単に指定できるのが当たり前なのだ。
その4:CD/DVD/BDメディアに直接印刷できる!
家庭用レコーダーなどの普及で、家庭でもCD/DVD/Blu-ray Discといったメディアを使う機会が増えてきた。高速回転する光メディアにラベルシールなどを貼ってバランスを変えてしまうのはご法度、そこでメディアへの直接印刷となる。
以前よりプリンターではプリンタブルメディアに対して印刷する機能を備えていたが、近年の複合機ではさらに進化し、デジカメで撮った写真や別のCD/DVD/Blu-ray Discのレーベルをスキャンしてディスクにプリントすることが可能になっている。
その5:独立インクタンクでコスト削減
インクジェット方式のカラープリンターは4色ないしは、それ以上の色数で印刷する。昨年までは、一部の機種で複数色がひとつにまとまった一体型のインクタンクを採用していたものもあったが、今年は各色独立のインクタンクに切り替わっている。
一体型のインクタンクでは1色のインク切れでも交換となる。一方で各色独立タンクなら、1色ごとにきっちり使い切ることが可能だ。インク残量検出も正確になり、インク切れの前に必要なインクだけを入手/交換できるようになっている。
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