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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第3回

初音ミク・アゴアニキに「ドキッ☆」とした一夜

2009年10月04日 12時00分更新

文● 四本淑三

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「ボーカロイド」の下駄は履いてもコンテンツはオリジナル

―― 会場は大変な熱気ですが、最近のライブハウスで、こんなに人が入るイベントも珍しいんじゃないですか?

AGOBOTオリジナルTシャツを着たアゴアニキ。トレードマークはモジャモジャのアフロヘア

アニキ うちらも片手で数えるくらいのお客さんが基本でしたからね。ちょっと信じられないし、すごく嬉しいですね。

―― この人気をどうとらえてます?

アニキ 前にキャプミラさんやDixieさんが言っていたように「下駄を履かせてもらっている」という認識です。それでも十分だと思うんですね。いちばん嬉しいのは、自分の音楽を聴いてもらえることなんで、VOCALOIDもライブもどちらもそのきっかけになればなあという。

―― これは一過性のものだと思ったりしませんか?

アニキ あまり悲観的な考え方はしていないです。もともとハコの人間なんで、目の前にいる人に、自分の曲を聴いてえたらいいなあ…という。「下駄」は履かせていただいていても、VOCALOIDのコンテンツはオリジナル曲というのが強みだと思うんです。聴いてもらえば、結果は長く付いてくると信じています。

―― そういう意味では「アゴアニキ」は有名になりましたからね。

アニキ ただ音楽としての完成度は低いと思うんですよ。他のPさんたちに比べたら、ただのバンドマンなので、クオリティという面では圧倒的に劣ると思います。でもライブらしいライブをやっている自信はあります。長いことこのメンバーでやっているんで、その強みは出てる……といいんですが。




▲アゴアニキの代表曲「ダブルラリアット」。AGOBOTのライブでもメインナンバーになっている

―― ニコニコ動画とライブハウスで何か違いはありますか?

アニキ ハコの人は本当にシビアで、最初に聴いた瞬間に判断する。でもニコニコはハコよりももっとシビアです。最初に見た瞬間に、続きを聴きたいと思わせる要素が必要だと思うんです。3分前後の長さで、イントロの20秒で引き込むフレーズを作る。そういう曲作りは意識してやっています。そうすれば1コーラスは聴いてもらえるんじゃないかなと。

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