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最新パーツ性能チェック 第84回

世界初のDirectX 11対応GPU「ATI Radeon HD 5870」最速レビュー

2009年09月23日 13時01分更新

文● 石井 英男

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HDMIやDisplayPortにも対応

 Radeon HD 5870は、数多くのインターフェースをサポートしていることも魅力だ。リファレンスカードでは、DVI-I×2、HDMI、DisplayPortという3種類4系統のコネクタを搭載。HDMI対応ハイビジョンテレビやDisplayPort対応液晶ディスプレイにも、ケーブルだけで接続できる。また、冷却効率を上げるために基板全体がダクトで覆われているが、ブラケットと反対側のエッジに吸気口が2つ用意されており、効率よく冷却が可能だ。電源は、PCI Express6ピン電源端子を2つ接続する必要があるが、PCI Express8ピン電源端子は利用しない。

ファンはかなり端のほうに配置されている

上面に、PCI Express 6ピン電源端子が2つ用意されている

Radeon HD 5870は、多くのインターフェースを搭載。左から、DisplayPort、HDMI、DVI-I×2となっている

ブラケットの反対側には、吸気口が2つ用意されている

テスト環境

 それでは早速、Radeon HD 5870のパフォーマンスを検証していきたい。比較用として、前シリーズのハイエンドモデルであるRadeon HD 4890搭載ビデオカードと、NVIDIAのGeForce GTX 295搭載ビデオカード、同じくGeForce GTX 275搭載ビデオカードを用意した。なお、今回利用したGeForce GTX 275搭載ビデオカードはオーバークロックモデルで、コアクロックが648MHz(標準では633MHz)、メモリクロックが2376MHz相当(標準では2268MHz相当)となっており、シングルGPUの最上位モデルである「GeForce GTX 285」に迫る性能を持っている。

テスト環境
CPU AMD「Phenom II X4 965 Black Edition」 (3.4GHz)
マザーボード ASUSTeK「M4A785TD-M EVO」(AMD 785G)
メモリー DDR3-1333 2GB×2
ビデオカード ATI Radeon HD 5870
Radeon HD 4890
GeForce GTX 295
GeForce GTX 275
HDD Western Digital「WD10EADS」(1TB Serial ATA)
電源 Thermaltake「Toughpower QFan 650W W0163」
OS Windows 7 Ultimate RTM版 (32bit)
グラフィックドライバ ATI 8.66-090910a-088431E
GeForce Driver 190.62

 テスト環境は上に示したとおりで、CPUとしてPhenom IIシリーズの最高モデル「Phenom II X4 965 Black Edition」を用意、マザーボードはASUSTeKの「M4A785TD-M EVO」(チップセットはAMD 7856G)を試用した。メモリは4GBで、OSはWIndows 7 Ultimate RTM版を利用している。なお、AMD製GPUのグラフィックドライバは、Radeon HD 5870の評価用としてレビュアーに配布されたものを利用した。

検証にはAMD 785Gチップセットを搭載したASUSTeK製マザーボード「M4A785TD-M EVO」を使用した

(次ページへ続く)

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