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インフラ&ネット技術の今と未来 第2回

機能統合と64ビット化が進むWindows

Windows7とServer 2008 R2でなにが変わる?

2009年08月21日 09時00分更新

文● 横山哲也

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数の多いWindows Server

 ではWindows Serverはどうだろう。クライアントと異なり、サーバには主流製品である「Windows Server 2008」のほかに、多くの派生品があることを考慮する必要がある。

 まず、Windows Server 2008のSKUは、基本的には以下の3種類である。これはWindows Server 2008でも踏襲されると考えられる。

(1)Windows Server 2008 Standard

 小規模環境向け

(2)Windows Server 2008 Enterprise

 大規模環境向け

(3)Windows Server 2008 Datacenter

 ミッションクリティカル用途および大規模仮想環境向け

 いわゆる「標準製品」はWindows Server 2008 Enterpriseとなっており、Standardは機能縮小版である(寿司屋が一番安いメニューを、「下」ではなく、普通の意である「並」と呼ぶのと同じ考えだ)。

 Windows Serverには、クライアントのような複雑な関係はない。ただし、サーバ製品には、主力製品以外に以下のような多くの派生版がある。

(1)Windows Web Server 2008

 小規模なWebサーバ用

(2)Windows Server 2008 for Itanium

 Itanium専用バージョンのWindows Server

(3)Windows HPC Server 2008

 ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)専用バージョンで、多数のサーバをまとめ、高速な数値計算機能を提供する

(4)Windows Small Business Server(SBS) 2008

 Windows Server 2008にExchange Serverなどを組み合わせたパッケージ製品で、75クライアントまでをサポート

(5)Windows Essential Business Server(EBS) 2008

 SBSと同様のコンセプトで300クライアントまでサポート

 そのほか、現在はWindows Server 2003ベースのWindows Storage ServerやWindows Home Serverも、Windows Server 2008ベースに移行するはずだ。

(次ページ、「将来のWindows Server」に続く)


 

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