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インフラ&ネット技術の今と未来 ― 第4回

インターネットの名前はどうなるのか?

ICANNの動向から見たドメイン名とDNS

2009年09月17日 09時00分更新

文● 渡瀬圭市

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インターネットが今後どのような方向に向かうのかは、ドメイン名やIPアドレス、AS番号やルートサーバといったインターネット資源を管理するICANNの動向を見ていけば、ある程度まで知ることができる。ドメイン名とDNSの未来をひも解いていこう。

トップレベルドメインから見るドメイン名の実際

 インターネットにおけるトップレベルドメインには、大きく「gTLD(Generic Top Level Domain)」と呼ばれる分野別トップレベルドメインと、「ccTLD(Country Code Top Level Domain)」と呼ばれる国や地域に割り当てられるトップレベルドメインの2種類がある。ccTLDには、ISO(国際標準化機構)のISO 3166で規定されている2文字の国コードが使われ、実に250以上の国や地域が登録されている。なお、TLDとしてもう1つ用意されているInfrastructure TLDは、インターネット自体が使用するためのトップレベルドメインで、ユーザーが登録する対象とはならない(表1)。

表1 gTLDとccTLDの違いと、その代表的なドメイン名

 それぞれのドメイン名は、歴史的経緯に依存する部分はあるにせよ、基本的にICANNとレジストリ契約を締結した組織によって管理・運営される。たとえば.jpは日本レジストリサービス(JPRS)が、.comはベリサインのグローバルレジストリサービス(VeriSign GRS)が責任を持つという具合だ。

 インターネットが普及し始めた当初は、gTLDには.com、.net、.org、.edu、.gov、.mil、.intの7つしかなかった(正確には、.arpaもあったが……)。その後数は増え続け、2009年現在では、.biz、.info、.name、.pro、.museum、.aero、.coop、.jobs、.travel、.mobi、.cat、.tel、そして.asiaが追加され、その総数は20にもおよぶ。また、名前部分(ラベル)に漢字やひらがな、 アラビア文字などを使えるようにする国際化ドメイン名(IDN:Internationalized Domain Name)の運用試験も始まっており、すでに日本語の“.テスト”や中国語繁体字の“.測試”など11ドメイン名が登録されている。

 こうしたトップレベルドメイン名の登録状況については、ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)の一機能であるIANA(The Internet Assigned Numbers Authority)が管理しているルートゾーンデータベース(http://www.iana.org/domains/root/db/)を参照するとよいだろう(画面1)。

画面1 IANAのルートゾーンデータベース

 それを見ると、最初のgTLDである.com、.net、.org、.edu、.gov、.mil(と.arpa)は1985年1月1日に登録され、.intが少し遅れて1988年11月3日に登録されたことや、世界で最初のccTLDはイギリスの.uk(と.gb)で1985年7月24日であること、.jpは2番目となる1986年8月5日であることなども調べることができる。あまり知られていないようだが、日本のドメイン名である.jpは、インターネットにおいては歴史ある存在なのだ

(次ページ、「トップレベルドメイン名は不変ではない」に続く)


 

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