2台目を追加して万が一に備えよう
ドメインコントローラを冗長構成にする方法とは?
2010年05月25日 09時00分更新
前回はグループポリシーについて解説したが、今回は話題を変え、ドメインコントローラの追加方法を紹介する。ドメインコントローラを1台しか構成していない場合、その1台が停止すると、だれもログオンできなくなり、ひいては業務全体の停止につながることもある。こうした事態を防ぐため、ドメインコントローラを追加することで、冗長構成にするのだ。
ドメインコントローラは冗長構成に
ハードウェアはいつか壊れるし、ソフトウェアにもトラブルがつきものだ。Windowsの再起動が必要になることもあるだろう。ドメインコントローラが1台しかないと、その1台にトラブルが生じるだけで、ドメインの機能が使えなくなってしまう。
そこでActive Directoryでは、追加のドメインコントローラを構成できるようになっている。1台のドメインコントローラが認証できるユーザー数は5000人程度といわれており、多くの組織では拠点あたり2台のドメインコントローラがあれば十分だろう。ユーザーの数が1万人を超えるようなら、さらに追加すればよい。ドメインコントローラは自動的に負荷分散を行なうため、特別な負荷分散の操作は必要ない。
ドメインコントローラの追加は以下の手順で行なう。
- Windows Server 2008をインストールする。機能レベルが低い場合は、Windows Server 2003やWindows 2000 Serverでもかまわない。今回はWindows Server 2008で説明する。サーバは、Active Directoryクライアント(つまりメンバーサーバ)であってもスタンドアロンサーバであってもよい
- 1台目のドメインコントローラと同様、「Active Directoryドメインサービス」の役割を追加
- 「Active Directoryのインストールウィザード」を起動
全体の流れは1台目のドメインコントローラの構成と変わらない。違うのは、「Active Directoryのインストールウィザード」に対する応答だけだ。追加のドメインコントローラを作成する場合は、ウィザードで以下のようにする。
(次ページ、「ドメインコントローラの追加作業」に続く)
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