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落とし穴はないのか?

「iPhone実質0円」への3つの疑問

2009年02月26日 16時00分更新

文● 西川仁朗/トレンド編集部

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新iPhoneが出るまで待つべきか、否か?

Q3 「iPhone for everybody キャンペーン」で端末を購入したとする。仮に夏に新iPhoneが出たときに、機種変更したい場合はどうなる?

 現在発売中のiPhoneが出たのが、2008年7月。すでに半年以上経っており、今年の初夏には新しいiPhoneが出るのではないかといった噂は絶えない。仮に、いまキャンペーンで新しくiPhone(8GB)を契約して、次にもっと魅力的なiPhoneが登場した時に、乗り換えたくなったらどうすればいいのだろうか。

 まず、「iPhone for everybody キャンペーン」適用のために、2年縛りが発生する「2年契約(キャンペーン)」の加入が必要というのは先ほど述べた。したがって、2年縛りの期間に新しいiPhoneを買う場合は、「現iPhoneと新iPhone2台契約」と「新iPhoneを購入し、機種変更」といった選択肢がある。

 もっとも前者の「現iPhoneと新iPhone2台契約」はあまり現実的ではないため省略する。

 問題は後者の「新iPhoneを購入し、機種変更」だ。

 まず、新iPhoneを買う際に機種変更をした時点で、既に持っているiPhoneは端末価格実質0円の枠組みから外れてしまう。今回のキャンペーンで実質0円となっているカラクリは、「新スーパーボーナス(24回分割払い)」で購入したことになり、「月々割」という割引サービスが毎月適用されているため。したがって、「実質0円」だからと言って、端末代が無くなっているわけではない。月に1280円の端末代は毎月発生しており、「月々割」として1280円を通信料などから引いているため、実質0円なのである。したがって、機種変更した時点で、この「月々割」の割引サービスを受ける権利がなくなってしまい、端末代の残金を支払う義務が出てくる

 いずれにせよ機種変更した瞬間、「古いiPhoneの契約期間の残り月数」に応じて、端末代1280円が上乗せされる。仮に、新iPhoneが7月に出て、そこで機種変更したとしよう。古いiPhoneの契約月数が22ヵ月残っていたとすれば、1280円×22ヵ月で、トータルで2万8160円多く支払う必要がある。

 また、契約期間中に「解約」や「ホワイトプラン(i)以外への料金プラン変更」「新スーパーボーナス用販売価格以外でSoftBank 3G へ機種変更」の場合は、9975円の契約解除料がかかることになっている。しかし、これはiPhoneへの機種変更なら該当しないため、ペナルティは発生しない可能性が高いだろう。

 新iPhoneへの機種変更なら、iPhoneのSIMはそのまま移行できる。そのため、上限4410円の「パケット定額フル」のサービスは継続して受けられるのではないだろうか。

 ちなみに、ソフトバンクモバイル広報は「現段階では新iPhoneが出るかどうかも決まっていないため、なんとも言えない」とコメントしている。新iPhoneが出るタイミングで何らかの新たな料金プランが出てくれば、状況が変わる可能性があるので注意してほしい。

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