PhysX効果をCPUに処理させると?
CPU処理でもPhysX効果を得ることはできるが、プレイという観点で見ると、オススメできない。というのも、PhysX効果が多様されるシーンになると、キャラクタ操作がママならないほど速度が落ちてしまうためだ。どのくらいコマ落ちが発生するのか、GlassシーンをCPU処理した場合の映像を撮ったので比べてみてほしい。
PhysXをCPUが処理した場合
PhysXをGPUが処理した場合
PhysX SLIとテスト環境
では、Mirror's Edgeを快適にプレイにするには、どのくらいのビデオカードを使えばよいのだろうか。というわけでテストを行ってみよう。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) |
マザーボード | GIGABYTE「GA-EP45-UD3P」(P45) |
メモリー | DDR2-800 2GBx2 |
ビデオカード | ELSA「GLADIAC GTX 260 V2 896MB」(GeForce GTX 260/メモリ 896MB) ELSA「GLADIAC 998 GT V2 512MB」(GeForce 9800GT/メモリ 512MB) ASUSTeK「EN8800GTX/HTDP/768M」(GeForce 8800GTX/メモリ 768MB) MSI「N285GTX-T2D1G-OC」(GeForce GTX 285/メモリ 1GB) ATI「HD4870-512ED5」(Radeon HD 4870/メモリ 512MB) |
HDD | HGST「HDP725050GLA360」(500GB SerialATA) |
OS | Windows Vista Ultimate SP1 (32bit) |
グラフィックドライバ | NVIDIA ForceWare 181.22 |
PC構成は価格が下がり購入しやすくなった「Core 2 Quad Q9550/2.83GHz」を軸とした、今どきな仕様となっている。チップセットはIntel P45 Exressを採用しているため、NVIDIA SLIには対応していないが、NVIDIAの説明によるとセカンド ビデオカードのGPUをPhysX用として使う「PhysX SLI」は、SLI非対応のマザーでも動作するとのこと。というわけで、今回はその検証も兼ねている。なお、PhysX SLIは2枚のGeForceを差すだけで、SLIブリッジコネクタを接続する必要はない。
SLIブリッジが必要ないのなら、ATI Radeon HD 4870+GeForceで、PhysXだけGeForceで処理できる?という期待を抱いたが、残念ながらこれは有効にすることはできない。念のため複数の組み合わせを試してみたが、ATI Radeon HD 4870がマスターである限り、GPU PhysXを有効にすることはできなかった。
なお、以降GeForce、ATI Radeonの名称は省略し、GPU名で表記させて頂く。
(次ページへ続く)
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