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夏休みをゲーム三昧で過ごすためのPC自作 第3回

大作RPGは画質が命! 美麗な大地を堪能するPCのラインとは?

2009年07月21日 16時00分更新

文● Jo_Kubota

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 第3回目の今回は、RPGに焦点を当ててPCパーツを考えていきたい。さて、ここ最近のRPGは大きく分けて2つの流れがある。ひとつはオンラインRPG、そしてもうひとつはシングルプレイヤーのいわゆる大作RPGだ。ここでは、後のシングルプレイヤータイプのRPGを取り上げる。

FPSは処理速度重視だが
RPGはビジュアル重視で!

 実のところ、ここ最近のシングルプレイヤータイプのRPGは、基本的なエンジンはFPSと同等で、最終的には重い「3Dエンジン」をいかに動かすかがテーマとなる。例えばここ最近ヒットしたタイトル、「オブリビオン」や「Fallout 3」はGamebryoエンジンを搭載し、国産3D RPGとしてヒットした「ラスト レムナント」はスポーツFPSで有名な「Unreal Engine 3.0」を採用している。
 RPGといえども、基本的には最新グラフィックスを堪能するという意味で、PCに要求されるスペックはFPS向けと大きくは変わらない。ただ、FPSは比較的キャラクタ同士の戦闘を主眼に置くため、キレイさよりも「スピード」が要求される。一方、RPGは町並みや風景、ダンジョンなどの景色を楽しむという側面がある。FPSではグラフィックオプションをある程度削ってでもフレームレートを稼ぎたいところだが、RPGでは可能な限り高いグラフィックスで、楽しむのが王道なのだ。よって世界への没入感が重要なRPGでは、FPSよりビデオカードに対する要求は高いと言えるだろう。

自由度の高さが魅力のファンタジーRPG「The Elder Scrolls IV: Oblivion」

核戦争後の世界を旅する「Fallout 3」。オブリビオンのスタッフが開発を手掛けている

スクウェア・エニックスが送る国産ファンタジーRPG「ラスト レムナント」

 もうひとつ、FPSと異なる点がある。FPSの場合、一回のプレイ時間は比較的に短いという特徴がある。連続して行なうにしても、チャプタークリアやフラッグ争奪戦、デスマッチなどある程度の時間を区切ってプレイすることが多い。一方、RPGではそういった区切りが付けにくく、ずるずるとプレイしてしまう傾向がある。このため、RPGゲームではビデオカードを長い時間、負荷にさらすことになりがちだ。そのため、ビデオカードを含めた冷却部分にも気を使ってほしい。

RPGで要求されるマシンスペックとは?

 さて、RPGを快適に遊ぶPCとは、どんなPCだろうか。まず絶対に外せないのがメインメモリの容量だ。今なら4GBは搭載したい。続いてビデオカードのグラフィックスメモリ容量だが、高解像度でプレイするなら、最低でも512MB、できれば1GB搭載モデルを選んでおくと安心だ。RPGの場合、マップ移動や魔法のエフェクト、キャラクタ情報の表示など、グラフィックスメモリの内容の書き換え頻度が高めのため、FPSゲームよりもメモリは多めに考えておくとよい。グラフィックスメモリが不足すると、足りない分はメインメモリで補うことになる。さらにメインメモリがある程度消費されると、Windowsはページファイルに自動的に退避し、メインメモリの空き容量を確保する方向に走る。そうなると、スワップしたかのようにHDDがガリガリと音を立てて動くことになるわけだ。当然ながらHDDにアクセスが発生すると、マウスカーソルやキャラクタの反応が遅くなったりするわけで、あまりいいことはない。
 またCPUパワーも重要だ。FPSの場合、デュアルコア程度でも問題なく遊べることが多いが、オブリビオンのようにAIで動くキャラクタが多かったり、物理演算をCPUで処理するようなRPGだと、CPUへの負荷はグッと高まる。よってクアッドコアのCPUが適しているだろう。

広大な大地と大自然を堪能できるのがRPGの醍醐味!

(次ページへ続く)

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