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2009年春モバイルPC価格&性能比較

2009年02月03日 14時15分更新

文● トレンド編集部

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10~11万円のアドバンストモバイルは「使い勝手重視」で選ぶ

 まずは「セカンドモデルとして、または完全にモバイル用途として」使いたい、いわば「モバ専」ユーザー向けの超コンパクトなマシンについて紹介する。Atom搭載で低価格を実現したトンガリノートが揃っているカテゴリーだ。

 1kgを大幅に下回る重量など魅力は多いが、ハイビジョンの映像を観たい、デジカメ写真をガンガン編集したい、外付けチューナーで地デジを録画したいなどハイエンドな要望には応えられない。

 Atomシリーズの中でも低消費電力なZシリーズと専用チップセット(SCH)を搭載し、1~2GB程度のメモリー、60GB程度のHDD容量を持つ機種が多い。一方で差が出てくるのは、画面解像度やキーボードのサイズ/配列、ポインティングデバイスなどである。ストレージに関しては、SSDが選べる場合があるが、高容量のものになれば当然お値段もそれなりになる。

 また、対応OSに関してもチェックしておきたい部分だ。Windows Vistaを快適に動かすには最低でも2GB程度のメモリーが必要。CPUに関しても1.6GHzのAtom Z530、1.8GHzのZ540などを選択したい。


1) ソニー「VAIO type P」(VGN-P70H)

 誰がなんと言おうと今春最強の注目マシン。往年のVAIO C1を思い出させる横長のボディーに、1600×768ドットの広大な作業領域を凝縮。しかも重量は約634gと格段に軽い。ジーンズのポケットや封筒の中に収める広告展開もなされているが、手にすると確かに驚きの小ささだ。天板はクリスタルホワイト、ガーネットレッド、ペリドットグリーンに加え、SonyStyleなどではオニキスブラックも選べる。こういった色選びも楽しい。

 また、PSPなどソニー製品ではおなじみのXMB(クロスメディアバー)を装備。Windowsを立ち上げなくても楽曲再生やFirefoxを使ったウェブブラウジングができる(インスタントモード)。の再生などが可能OSは今のところWindows Vista Home Basicモデルのみ。店頭モデルではワンセグモデル(P70H)とワイヤレスWANモデル(P80H)の2種類が用意されており、価格はともに10万円前後。SonyStyleで購入する際はCTOで細かくスペックをカスタマイズでき、SSDや英語キーボード、上位のCPUなどを選択できる。

10.4型ワイドながら1600×768ドットと広大な解像度、打ちやすいキーボードで「買い」! Eee PCなど10.1型ワイドサイズのNetbookが1024×600ドットなので、デスクトップ上はもはや異次元クラスの広さ。長い爪でも引っかかりにくいアイソレーションキーボードは女性も◎。

※写真はレビュー記事「噂の新モバイルノート「VAIO type P」がついに発表!」のものです。あわせてお読みください。



2) 富士通「FMV-BIBLO LOOX U」(C40N:XPモデル)

 5.3型ワイドディスプレー搭載の超コンパクトサイズが魅力のFMV-BIBLO LOOX U。比ぶるべくはもはやPDAやケータイかと思わせる軽量さで「モバイルマシン」という名前が最もシックリ来る。FMV-BIBLO LOOX P同様にディスプレーはタッチ対応のコンバーチブル型で、手帳代わりにExcelやOutlookを使うビジネスユーザーに◎だ。

この春のモデルでは、CPUクロックとOSの違いで3モデルが用意されているが、お勧めしたいのはWindows XPを搭載したモデルの上位機(C40NまたはC30N)。上位機種で11万円、Webカメラなどを搭載しない下位モデルであれば9万円で買えるのもありがたい。「仕事で使うマシンは、軽くて必要なことが出来ればいい」というユーザーに最適だ。富士通WEBMARTのCTOでは天板のカスタマイズなども可能なので、アクセサリー感覚でキュートなモバイルマシンを持ち運びたいといったニーズにも応えてくれそうだ。


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