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スーパーママチャリGP参戦記 第7回

こっちが激走してるっつーのにもー!

チームリーダー末岡、初取材を受けるの巻

2009年01月10日 23時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部…のはずなんだけど

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最も過酷なコース中盤すぎ、なんかもー幸せそうにガチガチで取材を受けるチームリーダーの末岡の声が聞こえてきたのだ。こ、こっちは魔の13コーナーなんですからね!

2回目の激走中に聞こえてきた、魔のインタビュー

 日ごろの運動といえばわずか15分のチャリンコ通勤。おかげさまで近年マウスより重いものを持ったことのない25歳といえば僕である。初回の激走で完全に腿と足首をガタガタにし、すっかり死んでいたところに我らの女神「平成いちにのさん」が微笑んでいた。

自作(!)のASCII.jpチームフラッグを手に微笑んでいる「平成いちにのさん」の3人(左)。 もうこんな女神たちに応援されたら頑張るしかないじゃないですか~と張り切って手を振るバカ1人(右)

 「がんばってくださーい!!」なんて言われたらもう昭和生まれは走るしかないわけです。そんなわけで気持ち悪くにやけながら、本日2回目のコースイン! 順調にヘアピンの甘い上り坂を終え、行く手に「死のダンロップコーナー」が見えてきたと思ったそのとき。

 『かわいらしいですね~、ASCII.jp Webアキバの方ですか?

 場内に響きわたるリポーターの声。ん? いま何か聞き覚えのあるチーム名が呼ばれたような……と思ったら、平成いちにのさんがリポーターからインタビューを受けていた!

 『みんな平成生まれなので、「平成いちにのさん」なんです

 『ええー、すごいですねー! 私たち、昭和生まれのリポーターです(笑)

リポーターからインタビューを受ける3人。あーこれもう声だけで癒される……

 受け答えに「ああ……癒される」とヘンタイみたいにウットリしながら、気が遠くなるような急勾配を駆け上がる。さーあと坂2つだ、と思った次の瞬間。

 『ASCII.jp Webアキバの方、あ、男性の方いらっしゃいますね

 『あ、どうも。あ、ASCII.jpです

 こ、この声はリーダーの末岡っ!

ガチガチの声。ま、まさか……

 イ ン タ ビ ュ ー さ れ て る ー ! ! !

 驚くと同時に猛烈な突風がコース上に吹き荒れ(実話)、第2の急勾配「13コーナー」にさしかかったときには縁石に乗り上げ、危うくすっころぶ寸前に。なんとか態勢を立て直したのもつかの間、すぐに風にあおられた他のレーサーにぶつかりそうになり……。

 そんな僕の気も知らずインタビューはつづく。

 『今回レースクイーンのみなさんが平成生まれということで

 『あー、なんですかね、やっぱりあのー、目立ちたかったんで

 そこか、答えるとこ! などと緊張しまくりのリーダーにツッコんでいると、またしてもラスト直前のヘアピンで突風が。息は絶えだえ、腿は突っ張り、お腹はなんかもーヤバいくらいにゴロゴロしている。そのかたわら、初インタビューにニヤニヤしたリーダーの声が聞こえつづける。地獄絵図である。

インタビューを終え、すっかりご満悦の末岡

 ぜーはーしながらピットインしたところ、誰も交代がいない……。どうも完全に取材に没頭してしまっていたようなのである。青ライン上から必死に手を振り、なんとか次につないでお役目終了。ふだん取材サイドなんだから、そこまで緊張する必要ないじゃんか!

 そんなわけで末岡リーダーの初取材とともに虚弱編集者の初参戦は終了。運動しよう、そしてインタビュー慣れしよう、と堅く心に誓った25歳の冬なのでありました。

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