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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 ― 第54回

ワカモノのリアル・モバイル観に迫る

2009年01月03日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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【今週の1枚】2009年1月1日の原宿・竹下通りにて。子供の頃から携帯電話を普通に使っている「ケータイ・ネイティブ」が続々と社会人になる。新しいケータイの価値提案が増えていくのだろう

 新年、あけましておめでとうございます。本年もこの連載で、ケータイのミクロな魅力を伝えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 さて、昨年末は暗い話題も多かったので、ここは一つ、ミライあるワカモノにケータイの将来について聞いてみるべく、座談会を開催した。ご招待したのは西嶋悠加乃氏と六反孝幸氏のお二人。共に23歳と若い、両名のプロフィールを紹介しよう。

 西嶋氏は大学時代の友人とモバキッズを起業した起業家だ。ケータイ・ネイティブの世代が提案するモバイル情報ビジネスや「モバ勉」というモバイルeラーニング構築ASPの開発と販売を行なっている。またiPhoneの登場に合わせて、iPhone向けウェブサイトのポータル「iWorld Japan」を立ち上げたり、スターマークとiPhoneアプリ「毎日の運勢」シリーズを制作するなど、最新のテクノロジーにも積極的だ。

 「ケータイは場所を問わない30cm、24時間メディアと言われています。私はケータイが好きで、ここで何かやってみたいと思っています。自分が実際に使いたいかどうか、自分が便利に思うかどうかが、モバキッズのサービスの基準です」(西嶋氏)

「モバ勉」で手軽に効率的にお勉強

「モバ勉」の英単語問題集の画面

 モバキッズのモバイルeラーニング構築ASP「モバ勉」は「大学受験期に通学時間などの隙間時間を活用してケータイで楽しく勉強できないか」という西嶋氏自身やスタッフの体験から生まれたもの。

 モバ勉はモバイルゲームに採用されることが多いFlashを使用し、デザイン性の高さや画面遷移の早さを追求した。これもやはり「自分が使うか」という明確な基準があるからこそである。

 一方の六反氏は、慶應義塾大学環境情報学部4年生で、今年広告業界に就職する予定だ。六反氏はモバイルSuicaの改札タッチ音をカスタマイズして「0.5秒のハッピー」を提供する情報デザイン「オトノリ」を考え出し、モバイル広告対象やグッドデザイン賞など数々の賞を受賞している。

 「日常をハックしたいというアイディアです。日常をいかに楽しく、ちょっと違うように見せるか、という点に興味があります。例えば、拡張現実の世界に注目していて、表参道の証明をケータイで変えられるアカリウムプロジェクトなどは面白いと思います」(六反氏)

 下の動画を見れば、「0.5秒のハッピー」の意味がよく分かるのでぜひ見てほしい。

       オトノリ

 こんな2人のケータイへの経験は、ちょっとびっくりするものがある。

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