「MADは日本の秀でた新しい文化」
小林氏の発言で注目されたのが、ドワンゴが2日に発表した「MAD動画を含めて著作権侵害動画を削除する」というお知らせに対して、どう答えるかというところ(プレスリリースのPDF)。
小林氏はこの対応を「現時点での妥協点」と解説する一方で、「ドワンゴが考えるMAD動画というのは、決して権利者にマイナスになるものではなく、大いにプラスになるもの」と発言。するとどこかから「そうだー」という声が上がり、会場全体が拍手に包まれた。
その声援を受けて「MADは日本の秀でた新しい文化である」と宣言。
「われわれは、権利者の方々にこのMAD文化を認めていただいて、そこに公認として素材を提供してもらうように交渉していますが、単体でやっていくのは厳しい。だからユーザーの皆様、日本国民の皆様の声が必要なんです。その声をバックアップに働かせてください」と、会場とネットのユーザーに訴えた。
ただ、小林氏の盛り上がったプレゼンも、このあとに登場した「大物」によって喰われてしまった。
これが溢れ出す「ゴム」の風格だ!!
9日には、ニコニコ動画発の人気曲を集めたコンピレーションアルバム「CDで聞いてみて。~ニコニコ動画せれくちょん~」が発売される。このアルバムに含まれる「思い出はおっくせんまん」という歌は、ゲーム「ロックマン2」のBGMに勝手に歌詞を付けたものだったが、このたびカプコンから公認されて、カラオケにも配信されるようになったという。
ステージにはスペシャルゲストとして、この曲を歌うゴム氏が登場。ゴム氏といえば、過去に発売したCDのプロデューサーから「名実ともに歌い手のスター的存在」とベタ褒めされる「トップ」ニコニコアーティストだ(関連記事)。
そのせいか、彼がステージに姿を現すと、「ゴムーー!!」「キャーー!!!」「アニキーー!!」「ホワ、ホワオゥーー(!?)」と、男女問わず異常な声援が飛び交っていた。彼の風格を見せつけた形だ。
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