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よろしくパソドック 第13回

ノートユーザー救済企画! USB接続のPC電源連動型コンセントを作る

2008年05月26日 21時00分更新

文● 藤山 哲人

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テストと運用

 完成したらパソコンに接続する前に動作チェックをしよう。
 まずUSBコネクタには何も接続していない状態でかつ、DCジャックを抜いた状態でACアダプタをコンセントに接続。
 よーく耳を澄ませて、DCジャックをACアダプタに接続しよう。もしこのとき、リレーが動作する「カチッ!」という音がしたら、即DCジャックを抜いて回路をチェックして欲しい。
 カチッ!音がしない場合は、1分ほど様子をみて異臭や煙、トランジスタや抵抗、ダイオードが触れないほど熱くなっていないかをチェックしよう。熱くなった場合は、これまた回路をチェックして欲しい。
 次に乾電池3本(サイズは単3でも単1でもOK)を用意。3本をテープで固定して、+と-に電線をテープで仮止めしよう。これで4.5Vの電源ができた。

すっからカンの電池じゃなければなんでもOK!

チェック用の電源。こりゃ小学生の工作だな(笑)

 続けて回路にACアダプタを接続した状態にして基板を裏返し、乾電池の+と-を次の部分に触れさせてみよう。

電池の接触が悪いとうまく動作しないので注意

まず-を接触させた状態にして、+を接触する

 さて耳を澄ませて、+を接触したり離したりを繰り返すと、リレーが「カチッ!」と音を出すようなら回路に問題はない。

 メカフェチにとってはたまらなく心地よい音♪

 しばらくカチカチ遊んでいただきたい!
 最後はテーブルタップのコンセントがショートしていないかをチェックする。テスター棒をコンセントの刃に当てて、抵抗測定モードで針が触れない(∞のまま)かを確認しよう。

テスターでショートをチェック

コンセントの刃の穴にテスター棒を挿しておくといい

 もし0Ωを示してしまうようなら、コンセントに差し込んだ瞬間ショートするので注意!100Vの回路をしっかり目視して欲しい。
 すべてのテストを終えたら、電源を切った状態にしたPCにUSBコネクタを差し込んで、PCの電源を入れる。これでリレーが「カチッ!」と動作するはずだ。
 なおこのUSB接続の電源連動コンセントは、デバイドライバなんてものは一切不要。Windowsが「へんなモノがUSB装置としてくっ付いてるぞ!」という旨のメッセージを表示することもない。

応用するとモット面白いコトになる!

 パソコンには、今じゃ滅多に使われないプリンタポートやシリアルポートがある。これらのポートにはプログラムで0(0V)と1(5V)を切り替えられる端子があるので、これを基板の抵抗に接続すると、パソコンから何個ものリレーを制御することが可能だ。
 比較的簡単に作れるのは、シリアルポートのDTRとRTS端子。プログラムから状態を変更することも可能なので、1ポートで2個のリレーを制御可能だ。
 プリンタポートを使うと、一度に8個のリレーの状態を制御できるが、Winodwsが頑強に直接ポートの状態を操作することをガードしているのでプログラムが難しい。プリンタポートを直接操作できるデバイスドライバを作って、そのドライバを経由してプラグラムから制御する必要があるのだ。
 さらにリレーを高速でON/OFFすると簡単なブザーにもなるが、使い道はあまりない。
 またパワーランプ系のLEDの足から電線を延ばし、USBコネクタと同様に抵抗とGNDに接続してやれば、パソコン以外の機器でもコンセントのON/OFFを連動できる。たとえば、テレビの電源LEDを利用すればテレビをONすると同時にアンプの電源を入れたりできる。さらには、洗濯機の電源を入れたらラジカセを鳴らす(どんな意味があるかは分からんが……)といったことも可能だ。
 そして100Vの電線を接続するリレーの端子を替えれば、何かをONにするとコンセントがOFFになるってなことも可能。
 応用範囲が非常に広いので、色々試してみて欲しい。

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