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小島寛明の仮想通貨&ブロックチェーンニュース解説第14回

このタイミングでハッキングが起きた:

67億円流出 Zaifの責任は非常に重い

2018年09月21日 11時00分更新

文● 小島寛明

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 テックビューロ(大阪市)が運営する仮想通貨の取引所Zaifから、67億円相当の仮想通貨が流出した。同社はフィスコグループ(東京都港区)から支援を受け、役員は経営責任をとって退任する方針を明らかにしたが、主に次の2点から、テックビューロの責任は非常に重いと言わざるをえない。

・Zaifのシステムは、以前からぜい弱性が指摘されていた
・業界全体に対するかなりの悪影響が予想される

●時系列でみる直近の動き

 テックビューロがハッキングの被害を発表するまでの、直近の動きを時系列で整理すると次のようになる。

8月31日:フィスコ仮想通貨取引所、Zaifのシステムからの分離・独立を発表
9月12日:フィスコ仮想通貨取引所、「新システム」の運用を開始
9月14日:午後5時〜午後7時ごろ、Zaifに不正アクセス
9月17日:サーバ異常を検知
9月18日:ハッキング被害を確認、支援を要請
9月20日:午前2時、ハッキング被害を公表
9月20日:フィスコ、テックビューロへの金融支援につき基本合意書を交わしたと発表

 まず、被害の確認までにかなりの時間が経過している点が気にかかる。

 不正アクセスを受けた14日は金曜だ。金曜の午後5時からの2時間で、ホットウォレットからビットコイン、ビットコインキャッシュ、モナコインが引き出されている。

 15〜17日は敬老の日を含む3連休だった。サーバの異常は三連休の最終日に検知している。不正アクセス後、最初の営業日にあたる18日にハッキングの被害を確認。その後、「直ちに」支援の要請をしたとされる。

 14日に被害が発生してから被害を公表した20日までに6日が経過している。水面下でフィスコ側との協議が進行していたなど会社側の都合や事情はあるのだろうが、この間、利用者への対応は事実上放置された。

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