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MCコジマのカルチャー編集後記第305回

iPhone Xの操作に思う「慣れ」の問題

2017年11月13日 08時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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 新しいiPhone Xの操作について、「そのうち慣れる(慣れた)」という人がいます。

 前回の編集後記では、「iPhone Xは操作が複雑すぎてダメ」と騒ぎ立てるのはまだ早い、そのうち慣れてくれば「こうすれば良いのだろう」とわかるようになる……と書きました。ただ、いきなり立場が矛盾するようですが、「慣れ」の一言で片付けていいかというと、ちょっと悩ましい。

 慣れというのはなかなか数字に表しにくいもの。ベンチマークを取ってきっちりとデータにして図示するのが難しいので、あくまで「自分はこうだった(けれど、他の人はどうだろう)」範囲の話になりがち。

 世間話レベルならそれでもいいのですが、記事にしなくては……となるとやっかいです。数字で表せるものは、わかりやすい。「150mm」「3時間」などは、普遍的な値です。しかし個人差があるものは、記事にする際に、盛り込むことをちょっとためらってしまう。

 筆者は食品のレビューを書くときがあります。その際も、非常に伝わりにくい「味」を表現するのに苦心します。よく使うのが「似ている」という表現。たとえば、「コカ・コーラ」「カップヌードル」「ガリガリ君」など、多くの人が知っていそうなものに近いと、だいぶ書きやすい。

 数値とは別に、ビジュアルで伝える手もあります。たとえば、モノの横にiPhone、10円玉、(今ではあまり見なくなりましたが)タバコの箱などを並べて、「これぐらいです」とやる方法ですね。しかし、「慣れ」のような、感覚的なものを表現する場合には、なかなかそうもいかない。

 製品のレビュー記事で数字が並んでいる部分を見ると、「なんだ、数字ばかりじゃないか」「メーカーのカタログに書いてあることじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、実はここが大事なのです。まず、誰にでも伝わることを、しっかり書いておかなければならない。

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