チャットボットやスマートスピーカーのデモも無事成功(四宮さん)
そんなダークホース星野に勝負を挑んだ……、いや結果的には野望をくじいたのが、同じ会社のジョイゾー四宮靖隆さん。「Mr.kintone」と言われる本命の四宮さんは、kintoneによるチャットボットをテーマにセッションを繰り広げた。
6分という時間しかないのに、四宮さんはジョイゾーの会社紹介やkintoneの特徴まで盛り込む余裕を見せる。そしてコミュニケーションという部分にフォーカスし、ビジネスメッセンジャーの「direct」と連携するチャットボットを披露。「リアルタイムな情報のやりとりに強いdirectとストック型の情報に強いkintoneをチャットボットで組み合わせることで、新しい働き方を提案できる」と四宮さんはアピールする。たとえば、写真を報告したり、日報を提出したり、GPSを使って勤怠を管理したり、さまざまな連携が考えられるという。
もちろんLINEとの連携も可能。事業者向けのLINE@でアカウントを持つことで、ユーザーと直接つながれる。そして、このLINEとkintoneの店舗予約システムを連携させれば、予約受付、空き確認、予約の申し込み、予約登録などのフローをすべてチャットボットで自動化できるという。四宮氏はシステム39の予約をチャットボットでとるというデモを披露し、予約の登録がきちんとkintoneに登録されるところまで披露した。
四宮さんは、さらに発売されたばかりのスマートスピーカー「Google Home」との連携まで披露する。つまり、スマートスピーカーに話しかけることで、予約確認までやってしまおうという試みだ。「OK Google」と話しかけた四宮さんは、予約確認アプリを呼び出し、明日の予約確認まで実現した。
Google Homeから「今日もがんばってください」と話しかけられた四宮さんは、PCやスマートフォンを使わず、会話だけでkintoneを利用するという未来を見せ、時間通りセッションを終えた。
星野さんと四宮さんのジョイゾー対決!死闘の結末は?
チャットボットの安定したデモに加え、難易度の高い音声を使ったデモを成功させた四宮さんの得点は307点となり、この時点で星野さんを抜いて優勝が確定。伊佐さんからチャンピオンベルトを渡された四宮さんは、「レベルも高かったので、勝てるとは思わなかった。kintone hackを通じてkintoneの可能性を感じていただければ、われわれもうれしい。今後ともkintoneをよろしくお願いします!」とコメントする。
kintoneの可能性を信じて繰り広げられた今回のkintone hackは、各選手がまさに精魂込めて練り上げたもの。どれもハイレベルで、参加者も迷いながらタオルを掲げていたと思う。ベルトを渡した伊佐さんも、「感無量です。kintoneはみんなで育てていくプラットフォームなんだと改めて感じました」と感慨深そうにコメント。選手たちが手を取り合って聴衆に挨拶をしたところで、幕張を舞台とした男たちの熱い戦いは大団円を迎えた。