600円台の価格が話題のドコモ「MONO」に、1万~2万円台で購入できるSIMフリーのスマホ「“gooのスマホ”g07」「SHINE LITE」の計3機種を比較中。3機種ともトータルコストは安い。では、カメラはどうだろうか?
コスパのg07、スピードのMONO、カメラはどうなる?
ドコモ「MONO MO-01J」、gooのスマホ「g07」、Alcatel「SHINE LITE」の3機種を比較し、トータルコストとスペックでg07、スピードチェックではMONOを勝ちと判断。スペックも近いこの2機種が良い勝負をしており、性能面でやや見劣りするSHINE LITEは若干厳しい展開。だがカメラに関しては3機種とも力を入れている模様。まずはカメラの主なスペックをまとめた。
MONO | g07 | SHIN LITE | |
---|---|---|---|
アウトカメラ画素数 | 1330万画素 | 1300万画素 | 1300万画素 |
アウトカメラF値 | 2.2 | 2 | 2 |
インカメラ画素数 | 490万画素 | 800万画素 | 500万画素 |
インカメラF値 | 2.4 | 2.4 | 2.2 |
動画と静止画の同時撮影 | ○ | ○ | ○ |
動画最大サイズ | フルHD | HD | HD |
シーン設定の有無 | × | ○ | × |
露出補正 | ○ | ○ | × |
ホワイトバランス調整 | ○ | ○ | × |
3機種ともメインのカメラの画素数は約13メガでほぼ横並び。しかし自撮りなどで活躍するインカメラは、g07が8メガと高画素だ。SHINE LITEとMONOは約5メガ。
カメラのレンズの明るさを示すF値はg07がアウト・インカメラともにF2.0でこちらも有利に見える。一方動画の撮影サイズではMONOが唯一フルHDの撮影に対応している。
マニュアルでのシーン設定はg07のみを〇にしたが、設定自体はなく、撮影モードにシーン別のモードが多数あったため〇としている。SHINE LITEはマニュアル設定が露出/ホワイトバランスともになし。すべてカメラ任せなので×ではあるが、ラクに撮影ができるとも言える。
スペック表だけを見るとMONOとg07が有利そうに見える。
カメラの起動時間でもMONOが最速!
まずはカメラの撮影スピードをそれぞれチェック。ロック画面とホーム画面からの起動時間を見ていく。起動の様子を動画で撮影し、各機種3回ずつ計測、確認した。なお片手操作で行なっている。
MONO | g07 | SHINE LITE | |
---|---|---|---|
カメラ起動速度 |
1秒26~1秒33 (ロック画面) |
1秒67~2秒00 (ロック画面) |
2秒33~3秒04 (ロック画面) |
1秒10~1秒20 (ホーム画面) |
1秒43~1秒64 (ホーム画面) |
2秒13~2秒46 (ホーム画面) |
ロック画面、ホーム画面どちらからもMONOが一番速い起動となった。とくに本体サイズが小さく、ロック画面のカメラボタンに指が届きやすい。このカメラボタン、画面左側にあり、筆者は右利きなので遠いように見えるのだが、あっさりと指が届く。カメラ画面は明るさが落ち着くまでに時間がかかっているものの、それでも3機種中最速だ。
2位はロック画面、ホーム画面からの起動どちらもg07。ロック画面でスワイプするのだが、反応は◎。タッチ操作の反応が良いので画面や本体の大きさは片手操作でも気にならず。ただしカメラ画面に表示される小さなアイコン群の表示が遅い場合がある。SHINE LITEはロック画面でスワイプする際、反応がいまひとつ。また画面の明るさが落ち着くのにも時間がかかっており、差がついてしまった。
撮影間隔もMONOが最速! 安定しているのはSHINE LITE
さらに撮影間隔もチェック。同じ被写体を撮影し、シャッターボタンを連打する。1枚1枚の撮影時間が短い機種を価値と判断する。撮影モードは初期状態のままで設定などは調整しない。これも3回ずつテストした。
なお撮影間隔はとても短いため、これも動画で撮影し、シャッターを切るアニメーションやプレビューアイコンの変化を参考に計測時間を出している。
MONO | g07 | SHINE LITE | |
---|---|---|---|
カメラ撮影間隔 | 0秒20~0秒50 | 1秒17~1秒37 | 0秒46~0秒80 |
圧倒的な速さでMONOがまたも1位。これは体感的にもわかるほどで、シャッターボタンを連打すると、リズムよく撮影できる。ただし長い時間の連打は難しく、今回は3回までで止めているためトップだが、これが10回以上連打となると、途中で急に遅い場合がある。
2位にはSHINE LITE。最速で0秒46、あとの2回はどちらも0秒80で、MONOと比べ遅めとなったが、こちらは撮影スピードがMONOより安定しており、10回以上連打したとしてもこのペースで撮れそうだ。カメラの設定に「ゼロシャッター遅延」があり、これが最初からオンになっていたのも有利だった。
3位は1秒台のg07。こちらはシャッターボタンを押したあと毎回ワンテンポ遅れる感じ。シャッターを切るペースは安定しているものの、SHINE LITEよりは明らかに遅い。今回は3機種とも使っていてハッキリとした差を感じた。
この連載の記事
-
第212回
スマホ
3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較 -
第211回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負! -
第210回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」の速度対決 -
第209回
スマホ
3キャリアの主力販売モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」を比較 -
第208回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? -
第207回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのカメラをチェック -
第206回
スマホ
キャリアのミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」の速度比較 -
第205回
スマホ
主要3キャリアの最新ミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」を比較 -
第204回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト -
第203回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイエンドスマホのカメラをチェック -
第202回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、キャリアのハイスペック機の速度を比較 - この連載の一覧へ