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月刊 格安SIM王 第26回

スマートウォッチ、VR、IoTタグ……今年こそ元年になる!?

スマホとつないでちょっと便利で楽しくなる周辺機器カタログ2017

2017年03月21日 11時00分更新

文● 正田拓也 編集●ASCII.jp

提供: ケイ・オプティコム

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思い出は「360度」で残すと何かが違う!
360度カメラ

現在、360度カメラは百花繚乱! 2017年には新定番が登場する!?

 旅先の思い出と言えばカメラで静止画をパチリパチリ。しかし、ある場所の風景をカメラに収めたいと思ったとき、カメラの標準的な画角と言える28mm相当は対角で約75度。対角75度の写真ではその場の雰囲気まで写し込むことは(素人には)かなり難しい。

 そこで登場するのが360度カメラ。周囲を一度に写せるため、旅先の雰囲気をそのまま記録できる。360度の思い出が残せるとなると、旅行やレジャーの記録も変わってくるはずだ。手を上に伸ばして撮影するという独特のポーズを取らないといけないが、まるごと記録は一度体験してしまうと病みつきだ。

 また、360度カメラの写真はこれまでのスチルカメラとは異なるものと思ったほうがよい。写真はそのまま見るというよりも、スマートフォンアプリなどの専用ビューワーで自在に動かしながら楽しむものだ。360度カメラでは、実績・製品の入手性・デザインなどはTHETAが一歩抜きん出ているが、今後VRヘッドセットが普及すれば、より高品質な360度画像(映像)を撮れる高級機の出現なども予想される。

CES2017では、24時間連続撮影できる「RICOH R Development Kit」が発表されている

もし今ゲットするならコレ!
リコー「RICOH THETA SC」

リコー「RICOH THETA SC」実売価格3万2000円前後

 360度カメラを世に知らしめたRICOH THETAシリーズが鉄板。今買うならスタンダードモデルの「RICOH THETA SC」だろう。ハイエンドのTHETA Sからライブストリーミング配信など動画周りの機能を排除したものだが、360度写真を撮ることに不都合はない。逆にシャッタースピードが1/6400から1/8000に向上している。360度カメラとしてはユーザーも多く、ノウハウもウェブに貯まっている。最初の1台として購入するにはもってこいだろう。

メジャー製品が対応すれば一気に標準化?
非接触充電

 スマートフォンの充電というと、最新のものでは上下の形状違いがないType-C形状のUSBを採用した機種が増えており、抜き差しも比較的ラクになってきたが、まだまだ手持ちはmicro USBがほとんどではないだろうか。micro USBは上下の形状が分かりにくくコネクターの差し込みも壊れやすそう感じがして、充電のたびに抜き差しが必要なコネクターとしては正直不安だ。

 そこで数年前から置くだけの非接触充電が脚光を浴びてきた。危ういコネクターの接続をする必要もなく、不意の破損やケーブルの相性による接触不良の心配もない。現状ではGalaxy S7 edge SC-02Hなどドコモの「おくだけ充電」対応機種をはじめ、数種の選択肢がある。おくだけ充電で採用する規格は「Qi」と呼ばれるもので、メーカーを横断して普及している。

 そのため、充電器の種類は多く、日本ではモバイルバテリーで有名なAnkerも非接触充電器を販売している。また、備え付けの充電器が内蔵される機器もあり、面白いところではトヨタのプリウスやハリアーはオプションとしてQi内蔵の車内トレイを用意している。

 とはいえ本格的なブレイクのきざしはまだ見えない。ケーブル接続はデータ同期を兼ねていることが多く、わざわざ充電のためだけにQiを導入必要性に薄いからだ。これもVRやスマートウォッチ同様、“元年”が待たれる周辺機器の1つだ。

 なお、スマートフォン側がQi対応していなくても、電気を受信するシート形状のコイルと電線、コネクターの受電アダプターを使うことで非接触充電に対応できる。受電アダプターはAmazonなどでQiの充電器を見ていると関連商品としてオススメされ、値段も1000円を少し超えるくらいで入手できるので、micro USBを充電にしかつかわない場所、たとえば職場の机などにはこの手の受電アダプターを活用するのも手だ。

もし今ゲットするならコレ!
Anker「PowerPort Qi 10」

Anker「PowerPort Qi 10」実売価格2000円前後

イヤホンのケーブルから完全に開放されたい!
“左右完全独立型”ワイヤレスイヤホン

 ヘッドホンジャックを廃止したiPhone 7の発売を機に、Bluetoothで接続するワイヤレスイヤホンが量販店にあふれ出した。しかしそれらの多くは、スマホなど再生プレーヤーとの接続ケーブルを不要にするだけであり、イヤホン本体同士は相変わらずケーブルでつながれている。

“左右完全独立型”ワイヤレスイヤホンの嚆矢と言えるEARINとApollo7

 しかし昨年、クラウドファンディング生まれのEARINやApollo7といった製品を皮切りに“左右完全独立型”のワイヤレスイヤホンが相次いで登場、2017年には雨後のタケノコのように各社から発表ラッシュが続いている。間違いなく2017年に最も普及するスマホ周辺機器になるだろう。

 この手のモノの場合、馴染みのないブランドにはなかなか手を出しにくいものだが、最初の1台として買うなら国内オーディオブランドがその後のサポート含めて安牌だろう。iPhoneユーザーならアップルのAirPods一択だ。

 左右完全独立型ワイヤレスの利点はやはり身軽さ。ケーブル擦れによる雑音と無縁になること。また、上着を脱いだり、マスク脱着の際に引っ張られる心配もない。一方、落下などによる紛失の心配が増すことも確か。まずは自分の耳に合うかどうか試せる店で購入するとよいだろう。

もし今ゲットするならコレ!
オンキョー「W800BT」

オンキョー「W800BT」2万円前後

スマホ連携機能次第で選ぶ時代に突入?
デジタルカメラ

 昨今はカメラ性能もスマートフォンの重要な売りの1つになっているため、今やカメラ性能が残念なスマートフォンは生き残れないと言っても過言ではない。しかし、単体のカメラとは越えられない壁があるのも事実。望遠レンズ性能だったり、撮像素子の大きさの違いによるハイエンド寄りの画質は如何ともしがたい。

最新の「HUAWEI P10」でもライカとのコラボレンズが目を惹く

 一方、デジカメで撮った画像データはSDカードで移動させないとSNSにアップすることもままならない……というのは昔の話。デジカメのワイヤレス対応はここ数年で一気に進み、店頭に並ぶ機種には概ねスマートフォンとの連携を前提とする機能の搭載が当たり前になっている。最近は“スマートフォンの画面をファインダー代わりにできる(ディスプレー付きリモコン)”“撮影した画像をスマートフォンに転送できる”あたりはもはや定番だ。デジカメ購入時は連携機能や対応OSに注意して選びたいところ。

もし今ゲットするならコレ!
キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」

キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」実売価格6万5000円前後

 1インチの撮像素子を採用しており、カメラをスマホとは別に持つ意味が出る画質を叩き出す。最大の特徴は、専用アプリを使ってスマホとの常時接続が可能になったこと。カメラ側の電源がオフでも、カメラ内の画像データをスマホで閲覧/SNSへ送信できる。もちろんリモコン代わりもOKだ。


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(提供:ケイ・オプティコム)

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