思ったより高いようなそうでもないような
アメリカのエージェントにお願いしてパーツを集めてもらい、まとめて送ってもらいました。リアハッチのゴムはカーゴハッチシールという名称で価格は95ドル。約1万円です。元のゴムはコーキング材で無理矢理接着された感じになっていたので、竹べらでコーキングを剥がしながら外していきました。新品のゴムはコーキングなしでもピタッとはまるので、フチにはめ込めば完了です。
次は天井のハッチのゴム。これも長年交換されていなかったらしく、破けていたり変形していたりとヒドい状態。当然派手に雨漏りします。
ゴムはチューブ状になっているんですが、ゴムの弾性がすっかりなくなってしまったらしく、ペッタンコにつぶれたままになっていました。こちらのシールは55ドルでした。
そして天井のハッチを固定するロッキングハンドル。よじれるように曲がっていて、もしかしたら叩いたりすれば直るかもしれないのですが、これも新品にすることにしました。価格は49ドル。2個必要なので合計98ドルです。交換はボルトを外して付け替えるだけと簡単です。
このゴムの劣化とひん曲がったハンドルは、ハンヴィーを買った当初から気になっていたのでこれでスッキリしました。ここまでの部品代で2万円ちょっとです。
これらの交換をしてから1ヵ月ほど経ったとき、ヘッドライトが点きっぱなしになってしまいました。疑わしいのはライトコントロールのスイッチです。これはとても古い設計で、ベトナム戦争のころのジープから変わっていません。外して中を見てみると、当然電子的な部分はなく、接点がバチバチと回転する仕組みでした。その接点が取り付けられているローター部分が割れていて、高そうなので直してみようかとも思ったのですが、力がかかる部分だし接着してもまたすぐ壊れてしまうに違いありません。で、安いのを探してみたらeBayで30ドルほどでリプロ品が売られているのを見つけたので、即落札。リプロ品というのはリプロダクト製品のことで、復刻版のような物です。軍払い下げ品と違って完全な新品なので、電気系はこっちの方がいいような気がします。
交換の手順は簡単で、レバーを外して本体からケーブルを抜いて取り替えるだけ。ちょっとピカピカになっちゃったけど、見た目より機能優先ということで。
このあと半年ほどなにごともなかったのですが、その日は突然やってきました。
出かけようと思って走り始めたところ、ゴツゴツと振動するような違和感が。タイヤになにか挟まってるのかなーと思ってコンビニの駐車場に入り、チェックしてみたのですがこれといっておかしなところはありません。変だなーと思いつつとりあえず飲み物を買ってハンヴィーのところに戻ってみると、なんだか傾いているような気が……というか完全に傾いています。まさかのパンクです。
普通ならここで予備タイヤに交換するところですが、ハンヴィーには予備タイヤは積まれていません。ハンヴィーのタイヤはランフラットタイヤと呼ばれ、中に硬いゴムリングが入っていて、パンクした状態でも50kmほど走れるようになっているのです。後輪が2本ともパンクした場合の制限速度は時速32km。前輪の2本や同じ側の2本なら時速48km、どれか1本だけのときも同じく時速48kmで走ることが可能です。
このときは右後ろの1本だけでしたが、念のため迷惑にならない程度にノロノロと帰宅しました。保険屋さんに電話をして積載車を手配してもらい、いつものスカイオートへドナドナ。原因はタイヤの破れではなく、故障したバルブからのエア漏れでした。
運搬は保険適用なので無料でしたが、バルブ代が550円、ホイールを分解するときに錆びたボルトが3本折れてしまったのでそれが4500円、工賃が1万3000円、税金を入れて約2万円の出費です。
そして車検。これは特に問題もなく終わり、点検と検査料、オイル交換などで8万円弱でした。
このとき、ついでにやってもらったのがシフトassy交換と雨漏りの修理。シフトインジケーターのランプが切れてしまったので交換したかったのですが、ランプだけの交換ができなかったのでシフトレバー部分を丸ごと交換です。幸い部品は知り合いから新品をいただいていたのでタダ。工賃の1万5000円のみで済みました。
雨漏りは天井のつなぎ目から漏れていたようで、水を流しながらコーキングで埋めていく作業でした。この確認作業が意外と大変で、数日かかってしまい工賃も2万5000円と結構なお値段。車検、税金と合わせて19万円ほどかかりました。
そして最後はつい先日。出かけて戻るとき、右前のウインカーが球切れを起こしました。サイドマーカーが前からも見えるので大丈夫かなと思いましたが、できるだけ左折左折でぐるっと回り、最後の最後に自宅直前でどうしても右折しなくちゃならないので、一応ハンドサインも出してみました。でもあんなサイン、なんだかわからなかったかもなぁ。
ハンヴィーの電球はフィラメントが2本入っていて、片方が切れても光量が半分になりますが光り続けることができます。でも今回はそれが両方とも切れていました。一度に2本とも切れたのか1本は先に切れていたのかはわかりませんが、電球の内側がメッキしたようになっていたので、異常ではなくフィラメントが寿命で蒸発したのだと思います。電球は国内で400円で買えたのでラッキー! すぐに届いたので交換しました。
というわけで、この約1年で掛かった費用は23~4万円というところ。むむむ。もうちょっと安いと思ってたんだけどなー。毎月2万円って高いと言えば高いですよね。修理以外にモディファイしたりもしてるし、燃料代や保険代、春には自動車税もあるから実際はもっとかかってます。でもまぁ酒もタバコもやらないし、交換するところは全部やったんで来年はもっと安く済むはずだから……と自己弁護して報告を終わりたいと思います。
ひとつわかったのは、やっぱりこういうのは計算しちゃいけないね! ってことでした(´ー`)
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