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モバイルオーディオの台風の目

先入観捨てよう、エレコムの2万円イヤフォンが超コスパ良い

2016年04月24日 11時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志(パシャ)

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ケーブル交換可能なMMCX端子付き

 さて、後回しになりましたが、製品の概要をさらっておきましょう。

 ペリフェラルメーカーの製品らしさを感じるところは、まずパッケージが紙。普通の紙の箱です。イヤフォンを比較する際に使う「遮音性」や「装着性」といった評価項目に「パッケージが価格に占める割合」みたいな項目があったとしたら、それは限りなくゼロに近い紙。無駄に革とかスチール缶とか、もこもこした毛のようなものとか、そういうものには入ってきません。いいんです、それで。

 ハウジングカラーはブラックとシルバーの2色展開。マットな真鍮のように見えるパーツは着色されたアルミで、これは制振効果を狙ったもののようです。L字型のプラグにも同じカラーのアクセントを与えて、すっきりとデザインされています。付属のケーブルも透明のシースーに網線というなかなかオシャレなものです。

 こう言うのも失礼かと思いますが、あえて言わせていただきますと、エレコムというブランドイメージから想像できるような安っぽさは、まったくありません。

 いまケーブルを付属と申し上げましたが、左右ハウジングとケーブルはMMCXと呼ばれるコネクターで接続され、簡単に着脱できる仕組みです。ケーブルはマイクなしとマイク付きの2本が付属し、必要に応じて交換可能。スマートフォンで通話もしたい方はマイク付きを、そうでない方はシンプルなマイクなしのコードに差し替えて使えます。

 MMCX端子は互換性に難があったりするのですが、メーカーの方によれば、付属ケーブルの交換以外にも、リケーブル一般のニーズに応えたものということです。やっぱり耳掛け式のケーブルが好きだという方もいらっしゃるでしょう。この価格帯でMMCX対応は珍しいので、ここも選ぶポイントになるでしょう。

 そのほかの付属品はイヤーチップが3サイズ、コードを巻くコードキーパー、そしてポーチ。イヤーチップはごく普通のシリコンです。個人的にはフォームチップが好みなのですが、コンプライ社製イヤーチップとの互換性は、メーカーとしては確認できていないということです。

 ハウジングサイズはそれなりに大きいものの、耳への収まりもそれほど悪くありません。ダイナミック型で心配される音漏れも気になるほどではなく、遮音性もカナル型として十分以上。一体、この製品のどこに悪いところがあるというのでしょうか。

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