このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第153回

AQUOS、Xperia、Nexus! ドコモのコンパクトスマホを比較

2016年01月25日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Xperia、AQUOS、Nexusと、すでにスマホの世界では歴史を刻みつつある人気ブランドだが、冬モデルではコンパクトモデルがドコモからリリースされている。大画面スマホが当たり前のなか、それでも「携帯性」というスマホの基本を大事にしたい、そんな読者は要チェック! 初回はスペック、料金、外観を比較する。

Xperia Z5 Compact

AQUOS Compact

Nexus 5X

意外と違うコンパクト勢のスペック
Xperia Z5 Compactがやや有利か!?

 今回から比較するスマホは、それぞれのブランドのなかではコンパクトな1台。いずれもドコモから発売中のもので、ソニーモバイル「Xperia Z5 Compact SO-02H」、シャープ「AQUOS Compact SH-02H」、そしてグーグル&LGが手がけた「Nexus 5X」だ。まずは簡単な各機種の紹介から。

●ソニーモバイル「Xperia Z5 Compact SO-02H」
 Xperia Z5は今回も3キャリアから発売されているが、コンパクト版はドコモのみ。これまでのXperiaのコンパクトモデルと同じく、サイズは小さくともスペックは高く、指紋センサーも搭載。カメラのAF、ズーム、自分撮りもアピールされている。

●シャープ「AQUOS Compact SH-02H」
 AQUOS ZETAよりもスペックはやや抑えめだが、大画面でも片手操作が得意なメーカーだけに次回からのテストに期待。コンパクトと言えども、120Hz対応のハイスピードIGZOを採用。カメラの画質にも注目だ。コンパクトなAQUOSスマホはソフトバンク「AQUOS Xx2 mini」、au「AQUOS SERIE mini」と今冬は3キャリアからの登場。

●グーグル×LG「Nexus 5X」
 ドコモに加え、ワイモバイルからも発売中。5.2型とコンパクトスマホというには大きめだが、同時リリースの「Nexus 6P」(5.7型)よりは小さい。Nexus 6Pと同じく最新のAndroid 6.0が利用でき、USB端子は急速充電にも対応するType-Cを採用している。

 主なスペック、対応機能をまとめたのが以下の表だ。今回から生体認証の項目を加えている。

  ドコモ
「Xperia Z5
Compact SO-02H」
ドコモ
「AQUOS Compact
SH-02H」
ドコモ
「Nexus 5X」
メーカー ソニーモバイル シャープ グーグル/LG
本体サイズ 約65×127×8.9mm 約66×126×8.9mm 約73×147×7.9mm
重量 約138g 約120g 約136g
画面サイズ 4.6型 4.7型 5.2型
画面解像度 720×1280ドット 1080×1920ドット 1080×1920ドット
OS Android 5.1.1 Android 5.1.1 Android 6.0.1
CPU オクタコア
2GHz+1.5GHz
ヘキサコア
1.8GHz×2
+1.4GHz×4
ヘキサコア
1.8GHz×2
+1.4GHz×4
ROM/RAM 32GB/2GB 16GB/3GB 32GB/2GB
メモリーカード microSDXC(200GB) microSDXC(200GB) ×
下り最大通信速度 225Mbps 150Mbps 262.5Mbps
(ドコモ網)
国内4G対応周波数 2GHz、1.7GHz、
1.5GHz、800MHz、
700MHz
2GHz、1.7GHz、
800MHz
2GHz、1.7GHz、
800MHz
(ドコモ網)
キャリアアグリゲーション ×
VoLTE ○(ドコモ網)
連続通話時間 1080分(VoLTE) 1150分(VoLTE) 非公開
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 2300万画素 1310万画素 1235万画素
インカメラ 510万画素 500万画素 500万画素
防水/防塵 IPX5/IPX8/
IP6X
IPX5/IPX8/
IP6X
×/×
ワンセグ連続視聴 11時間10分 8時間30分 ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa ×
赤外線通信 × × ×
NFC
Bluetooth 4.1 4.1 4.2
MHL(HDMI) × 非公開
Miracast
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 2700mAh 2810mAh 2700mAh
Qi × × ×
生体認証 指紋認証 × 指紋認証
カラバリ Yellow、White、Graphite Black、Coral Yellow×Silver、Blue×Black Quartz、Carbon

 まず携帯性ではXperia Z5 CompactとAQUOS Compactがほぼ同じ。ただしAQUOS Compactのほうが軽く、より携帯性は上と判断。さらに画面サイズでもAQUOS Compactのほうが大きく、解像度もフルHDだ。本体サイズが同じなら大画面でより高精細な機種が当然魅力的に見える。

 Nexus 5Xは画面サイズも5.2型で縦横とも大きく、さすがに3台を並べると明白な差がある。それでもイマドキの大型スマホと比べるとコンパクトなのだ。一方で薄い(7.9mm)&軽い(136g)なのは注目ポイントと言える。

 CPUはXperia Z5 CompactとNexus 5Xは8コアで、AQUOS Compactが6コア。コア数だけならAQUOS Compactが一歩劣るが、逆にメインメモリーはAQUOS Compactのみ3GBで、他の2機種が2GB。ベンチマークや操作性にどのような影響があるのか、次回以降にテスト予定だ。

 通信速度ではNexus 5XはiPhone 6sと同じく、ドコモの2GHz帯と1.7GHz帯の2波を束ねたキャリアアグリゲーション(CA)に対応し下り最大262.5Mbpsに対応する。Xperia Z5 Compactは2GHz+1.5GHz、または1.7GHz+800MHzの組み合わせで下り最大225Mbpsまで。AQUOS CompactはCAにも非対応で下り最大150Mbpsまで。

 カメラは2300万画素のXperia Z5 Compactに目がいくものの、もっともインカメラを含めて3機種とも期待はできそう。Nexus 5Xは画素数こそ1235万画素だが、Xperia Z5 Compactと同じく大型センサーが売りである。なお、防水・防塵は日本勢2機種のみ。Nexus 5xは軒並み×が並ぶ。赤外線通信はコンパクトスマホでも非対応に。

 HDMI(MHLなど)の対応についてドコモ版Nexus 5Xのスペック表では非公開としているが、本体内の設定にHDMI関連のものはなく、念のために変換アダプターを使いMHL接続を試してみたが、やはりHDMI接続は不可。もっとも最近は無線LAN経由のMiracastが主流になりつつあるので大きな問題ではないだろう。

 生体認証はXperia Z5 CompactとNexus 5Xがタッチ式の指紋センサーを搭載し、AQUOS Compactは非搭載だ。

 スペックだけを見ればXperia Z5 Compactが主な機能にひととおり対応している。ただし、AQUOS Compact、Nexus 5Xともに大きな差があるわけではない。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン