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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第152回

AQUOS、Xperia、Nexus 最強冬スマホのスタミナ比較!

2016年01月18日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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 各キャリア最強クラスの冬スマホ、AQUOS ZETA、Xperia Z5、Nexus 6Pを比較しているスマホ定点観測。4回目は各機種のスタミナと紹介しきれなかった便利な機能やアプリを比べていき、最後に総合優勝を決める。

AQUOS ZETA

Xperia Z5

Nexus 6P

Xperia Z5が2勝、Nexus 6Pが1勝
スタミナではAQUOS ZETAが有利なのか?

 ドコモ「AQUOS ZETA SH-01H」、au「Xperia Z5 SOV32」、ソフトバンク「Nexus 6P」という、各キャリアで最強クラスと言える冬スマホを比較してきたが、当然スペックは3機種とも極めて高い。しかしスペック&料金(関連記事)とスピードチェック(関連記事)の回でバランスで勝るXperia Z5が2勝し、カメラ(関連記事)ではNexus 6Pを勝利と判断した。

 AQUOS ZETAは片手操作など、ピンポイントで勝っていることもあるのだが、常に良い成績を出すXperia Z5、テストによっては圧勝になるNexus 6Pと比べるとどうしても印象が弱い。スマホ全体で見れば高性能であっても、最高峰同士の戦いでは差がついてしまうのか……。今回は得意と思われるスタミナチェック、果たしてどうなるだろうか。まずはスペックのおさらいから。

  ドコモ
「AQUOS ZETA
SH-01H」
au
「Xperia Z5
SOV32」
ソフトバンク
「Nexus 6P」
メーカー シャープ ソニーモバイル グーグル/ファーウェイ
本体サイズ 約74×139×7.9mm 約72×146×7.3mm 約77.8×159.3×7.3mm
重量 約151g 約154g 約178g
画面サイズ 5.3型 5.2型 5.7型
画面解像度 1080×1920ドット 1080×1920ドット 1440×2560ドット
OS Android 5.1.1 Android 5.1.1 Android 6.0
CPU ヘキサコア
1.8GHz×2
+1.4GHz×4
オクタコア
2GHz+1.5GHz
オクタコア
2GHz+1.5GHz
ROM/RAM 32GB/3GB 32GB/3GB 32/64GB/3GB
メモリーカード microSDXC(200GB) microSDXC(200GB) ×
下り最大通信速度 300Mbps 225Mbps 187.5Mbps
(ソフトバンク網)
国内4G対応周波数 2GHz、1.7GHz、
1.5GHz、800MHz
2GHz、1.7GHz※、
800MHz、700MHz、
2.5GHz(WiMAX 2+)
2.1GHz、1.7GHz、
900MHz、2.5GHz(AXGP)
(ソフトバンク網)
キャリアアグリゲーション ○(3波対応)
VoLTE ○(ソフトバンク網)
連続通話時間 1300分(VoLTE) 1250分(VoLTE) 1200分(VoLTE)
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
テザリング
カメラ画素数 1310万画素 2300万画素 1230万画素
インカメラ 800万画素 510万画素 800万画素
防水/防塵 IPX5/IPX8/
IP5X
IPX5/IPX8/
IP6X
×/×
ワンセグ連続視聴 9時間20分 8時間40分 ×
フルセグ連続視聴 6時間50分 6時間30分 ×
FeliCa ×
赤外線通信 × × ×
NFC
Bluetooth 4.1 4.1 4.2
MHL(HDMI) × ×
Miracast
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 3100mAh 2900mAh 3450mAh
Qi × × ×
カラバリ Blue、Black、Magenta ホワイト、グラファイトブラック、ゴールド、グリーン グラファイト、フロスト、ゴールド、アルミニウム

※:auでは使用していない周波数帯

 3機種とも3000mAh前後の大容量バッテリーを搭載しているが、なかでも大きいのはNexus 6Pの3450mAh。ただし5.7型と画面サイズが大きいうえに解像度もWQHD(1440×2560ドット)と不利な要素がある。一方でOSは唯一Android 6.0である。

 AQUOS ZETAはバッテリー容量3100mAh、Xperia Z5は2900mAh。どちらもNexus 6Pと比べると画面サイズが若干小さいうえ、もともとスタミナに定評のある機種だ。それではいつも通り2つのスタミナテストで比べていく。

YouTubeを2時間連続再生
Nexus 6Pが大きくリード

 まずはYouTubeを2時間連続で再生し続けてみた。設定は音量を中くらいに、画面の明るさは自動調整に任せ、通信方法はWi-Fiとした。GPSは有効、Bluetoothはオフ。当然同じ動画を流し、Googleアカウントも同じものを使用している。バッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」でチェックした。

  AQUOS ZETA Xperia Z5 Nexus 6P
2時間視聴後の
バッテリー残量
50% 60% 68%

 Nexus 6Pが2位と8%の差をつけバッテリー残量68%で1位。画面サイズが不利になりそうなテストだが、結果はそうではなかった。Android 6.0が良い影響を与えている可能性もある。Xperia Z5は残量60%。標準設定では画面が暗めに見えたので、こちらはもう少し電池が残ってほしい感じだった。

すべてオート設定だが、画面の明るさには差がある

 3位のAQUOS ZETAはまさかの残量50%でかなりの差をつけられた。スタミナには強い印象があるAQUOSシリーズだが、動画でのこの成績は辛い。今回は3機種の中でもっとも画面が明るく見えたため、画面の明るさを自動調整に任せたのが響いたかもしれない。ただしNexus 6Pも画面はかなり明るく見えたので、正直かなり差をつけられた印象だ。

カメラ、Kindle、マップの連続使用
またもNexus 6Pがスタミナで勝つ

 しかし各機種、使う機能によって省エネ性能が異なる可能性がある。そこで続いては、複数機能を連続で使ってみる。まずはカメラで静止画50枚、動画を10分撮影し、そのあとでWi-Fiに接続してKindleアプリをインストール。そのまま電子コミック1冊を読む。さらにGPSを有効にして30分外出。マップのナビを使い続ける。これもバッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」でチェックしている。

  AQUOS ZETA Xperia Z5 Nexus 6P
カメラ撮影後 93% 95% 95%
電子書籍1冊 87% 88% 89%
マップGPS30分 75% 77% 79%

 なんとここでもNexus 6Pがトップ。わずかな差とはいえ、常に1位を維持し続けた。続くのがXperia Z5で、カメラ撮影終了時点では残量95%。その後もNexus 6Pをピタリとマークし続けている。

 AQUOS ZETAも頑張ってはいたが、最終的にトップと4%差。電子コミックでは6%の消費に抑えられていたが、カメラとマップでわずかに消費量が大きい。設定の調整次第だろうが、意外な結果と言える。

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