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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第148回

HTC、ASUS、富士通の3万円台のSIMフリースマホのバッテリーはどう?

2015年11月30日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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 スペックは必要にして十分以上。3万円台で購入できるHTC、ASUS、富士通のSIMフリースマホ3機種を比較している本企画。最後はスタミナをチェックして総合優勝を決める。さらにSIMフリースマホでも独自性を発揮できる機能があるのか、見てみよう。

HTC Desire 626

ZenFone Selfie

arrows M02

ここまではZenFone Selfieとarrows M02がややリード

 全4回にわたって比較してきた3万円台のSIMフリースマホ、HTC「HTC Desire 626」、ASUS「ZenFone Selfie」、そして富士通「arrows M02」の3機種だが、これまでの勝敗は、スペックでZenFone Selfie(関連記事)、スピードでarrows M02(関連記事)、カメラは引き分け(関連記事)という結果。

 下記の表でも確認できるようにスペックだけなら、ZenFone Selfieが圧倒しているものの、他の2機種より若干高価なことと、実際に使ってみるとHTC Desire 626、arrows M02がスペックのわりには良い結果を出しているように感じられる。

  HTC Desire 626 ZenFone Selfie ZD551KL arrows M02
メーカー HTC ASUS 富士通
本体サイズ 約70.9×146.9
×8.19mm
約77.2×156.5
×3.9~10.8mm
約68.9×141
×8.9mm
重量 約140g 約170g 約149g
画面サイズ 5型 5.5型 5型
画面解像度 720×1280ドット 1080×1920ドット 720×1280ドット
OS Android 5.1 Android 5.0.2 Android 5.1.1
CPU クアッドコア
1.2GHz
オクタコア
1.5GHz+1GHz
クアッドコア
1.2GHz
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/2GB 16GB/2GB
メモリーカード microSDXC microSDXC microSDHC
LTE対応
周波数帯
バンド1/3/5/7
/8/19/28
バンド1/2/3/5
/6/8/9/18/19/28
バンド1/3/8/
19/26
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE × ×
連続通話時間 541分 1386分 700分(VoLTE)/630分(3G)
無線LAN IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
テザリング
カメラ画素数 1300万画素 1300万画素 810万画素
インカメラ 500万画素 1300万画素 240万画素
防水/防塵 ×/× ×/× IPX5/IPX8/
IP6X
ワンセグ連続視聴 × × ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC ×
Bluetooth 4.1 4.0 4.1
MHL(HDMI) × × ×
Miracast
SIM形状 nanoSIM microSIM×2 nanoSIM
バッテリー容量 2000mAh 3000mAh 2330mAh
Qi × × ×
カラバリ マカロンピンク、マリーンブルー ホワイト、ピンク、アクアブルー Black、White

 今回はスタミナ比較だが、バッテリー容量だけを見れば3000mAhのZenFone Selfieが最大だが、画面サイズが5.5型と大きいのは不利。他の2機種はバッテリー容量が小さいものの、画面サイズも5型と小さく、解像度も低いので消費電力は小さいと予想できる。このあたりの差がどう結果に影響するか。まずは動画の再生テストから。

YouTubeの2時間連続再生テスト
ZenFone Selfieがトップ!

 いつものように最初はYouTubeの2時間連続再生テスト。それぞれ満充電にしたあと、音量は中くらいに設定し、Wi-Fiに接続、同じ動画を同時に再生し続ける。

 画面の明るさは自動調整にしており、GPSも有効に。Bluetoothはオフにして、Googleアカウントは同じものでサインイン。電池の消費経過を見るためアプリの「Battery Mix」を使う。他の設定に関しては初期設定のままだ。

  HTC Desire 626 ZenFone Selfie arrows M02
2時間視聴後の
バッテリー残量
75% 79% 57%

 ZenFone Selfieが残量79%で1位。続いたのがHTC Desire 626。こちらも残量75%台なので、わりと長時間の動画を見ても平気そうだ。

 だがarrows M02は残量57%でやや厳しい結果に。オートの設置でもテスト中はもっとも明るく見えたため、その影響があったかもしれない。テスト開始時点では有機ELディスプレーの特性かとも思ったが、バッテリー残量を見ると自動調整が明るめに振られていたのかもしれない。またテスト終了後に持つと、3機種のなかで1番温かったことも付け加えておく。

 ちなみにオート設定で画面を1番暗く感じたのはHTC Desire 626。ほぼ同じだが気持ちやや明るく感じたのがZenFone Selfieだ。

予想外!? カメラ、Kindle、マップを
使い続けるとarrows M02の勝ち!

 続いて複数の機能を使ったスタミナチェック。満充電後、最初にカメラを使い静止画を50枚、次に10分の動画を撮影する。次にWi-Fiを使いKindleアプリをインストール。そのまま電子コミックを1冊ずつダウンロードして読み終える。

 最後にマップを起動し、30分間ナビを使い続けるのだが……今回はSIMを使ったテストは除いているため、外出するとナビが使えない。そのため室内でWi-Fiに接続し、30分間マップに現在地を表示し続けることにした。

  HTC Desire 626 ZenFone Selfie arrows M02
カメラ撮影後 94% 93% 96%
電子書籍1冊 87% 87% 90%
マップGPS30分 83% 81% 83%

 なんと3つの機能で常にarrows M02のバッテリー残量が1位という展開。機能によって得意・不得意がハッキリしている。

 続くのがHTC Desire 626。最終的にはバッテリー残量83%でarrowsに並んでいる。マップの表示はあまりバッテリーを消費しないようだ。3位になったのは先ほど1位だったZenFone Selfie。動画の再生と結果が逆に。ただし最終的にバッテリー残量81%だから、arrows M02と比べても、大きく引き離されているわけではない。

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