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月刊 格安SIM王 ― 第9回

mineo専用色あり! ミドルレンジでVoLTE・防水防塵・おサイフケータイ対応

ドコモau両対応のSIMフリースマホ「arrows M02」がコスパ最強過ぎてどうしよう

2015年11月30日 11時00分更新

文● 正田拓也 編集●ASCII.jp

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国内ブランドからSIMフリースマホのコスパ最強候補があらわれた! mineo限定色のピンクもよく似合う「arrows M02」(富士通製)をじっくり触ってみた

国内ブランドで多機能かつコスパ最強!?
話題のSIMフリースマホ「arrows M02」をチェック

 今、話題のSIMフリー機と言えば「arrows M02」だ。なぜなら、国内ブランドで、VoLTE、おサイフケータイ、MILスペックの耐久性、防水防塵など多機能な上に3万円台と低価格。スペックはミドルレンジではあるが、実際に手にしてみると十分な快適動作をするからだ。

 筆者も当然そうだが、周りにも気になっている人は多く、格安SIMにするにあたって同時購入も検討しているという声も聞く。

 そこで今回は、格安SIMサービス「mineo」に限定色のピンクを借りて、その実力を確認してみた。

ドコモとau、どちらの格安SIMでも利用OK

 ひと通りのスペックを備えた「arrows M02」だが、最大の特徴は、ドコモだけでなくauのネットワークでも利用可能なこと。

 これまでauネットワークの格安SIMも使えたSIMフリー機はいくつもあるが、iPhoneを除けばいずれもデータ通信のみで通話は不可能という状況だった。しかし、「arrows M02」は違う。

 auの最新機種同様にVoLTE/LTEでの通話も可能。3G時代のauネットワークのように、通話と通信が同時にできないという問題もなく、さらにVoLTEなら通話中もLTEで通信できる。

auネットワークに接続の証、「KDDI」表示が確認できるドコモネットワーク接続時は同じ場所に「NTT DOCOMO」と表示される

 また、対応周波数帯はドコモでは800MHz帯、1.7GHz帯、2.1GHz帯の主要な3バンド、auでは800MHz帯、2.1GHz帯に対応するため、各キャリアの最新端末と比べてもエリアや速度の点で遜色なく利用できることが期待される。

 なお、「arrows M02」は家電量販店での単体販売のほか、他の格安SIMの事業者からも販売されている。しかし、ピンク色はmineoだけの独占提供となっている。もちろんmineoでホワイトやブラックも選べるが、上品なメタリックピンクのカラーは一度実物を確認してほしい。

「arrows M02」は、ドコモ/auどちらのSIMも利用できるSIMフリー機だ

スペック的にはミドルレンジだがサクサク動作
低消費電力でバッテリーも長時間もつ

 次にスペックを見ていこう。まず、「arrows M02」のプロセッサーだがSnapdragon 410(MSM8916 1.2GHz)を搭載し、ミドルレンジのスマートフォンということがわかる。画面は5インチで1280×720ドットの有機ELディスプレー。本体のメモリーはストレージが16GB、RAMが2GBとなっている。

 ミドルレンジながら比較的新しいプロセッサーかつRAMが2GBというところも注目で、一昔前のミドルレンジから比べれば非常に快適。動作クロックが上位プロセッサーよりも低いが、これはむしろバッテリーの持ちという観点からするとプラスと考えても良いだろう。また、画面の解像度が高くない点もプロセッサーの処理を軽くしているため、これも快適さにはプラスだ。

 画面解像度が1280×720ドットという点を気にする向きもあるかと思うが、有機ELディスプレーということで輝度が高く鮮やかな発色をするため、高精細感とは違った美しさがあり、見やすさ、快適さという点で遜色はない。

鮮やかな表示の有機ELディスプレー。一部の有機EL採用機とは違い色合いも自然だ

 カメラは外側が810万画素、内側つまり自分撮り用が240万画素となっている。カメラは画素数がすべてではないが、内側カメラの解像度はもう少し上げてもいいのにという印象を持つが、内外とも使用感は良好で画質も概ね満足できる。試しに曇り空の下、外の景色を撮影したが、光量不足という点を考慮すれば十分な解像感や発色を得ている。

 次に搭載バッテリーの容量は2330mAh。ミドルレンジとしては大きめで宣伝文句にある「電池長持ち、たっぷり3日間」をこれで実現する。プロセッサーの性能が控えめである点や、画面解像度が低いことなどからも低消費電力のスマートフォンであることがわかる。

「arrows M02」で撮影。厚い雲に覆われた天候のため、ノイズもそれなりに多い映像だが、手前の大学校舎の垂れ幕も拡大すれば十分読めるほどの解像度がある同じく「arrows M02」で撮影。こちらも曇天だが、建物の細かい縦線もきちんと出ており、嫌な歪みもない映像に仕上がっている

VoLTE・防水防塵・おサイフケータイ・ATOK・MILスペック
“日本人が欲する機能を落としていないこと”が最大の特徴

 そして、肝心の搭載機能だが、ケータイキャリアから販売する端末と遜色ないほど充実している。

 まずはケータイキャリアの端末といえば何よりもおサイフケータイ。すべてのおサイフケータイ利用アプリで動作確認が行なわれたわけではないが、主要アプリはダウンロードして利用できる。すでにICカード類をスマホにまとめてしまった人からすれば、スマホに必ず搭載して欲しい、“外せない機能”だろう。

 日本語入力にはパソコンのATOKの変換性能をそのまま受け継いだ「Super ATOK ULTIAS」をプリインストールしている。クラウドで辞書を補完するタイプの日本語入力もあるが、長年にわたって日本語を研究してきたATOKブランドの日本語入力ソフトの優位性は薄れていない。ちなみに「まいねお」とひらがなで入力すると、何もしなくても「mineo」と変換される。

おサイフケータイ対応。おすすめアプリは公式に対応しているものが並んでいる「Super ATOK ULTIAS」による日本語入力。リセット直後でも「まいねお」で変換して「mineo」が出るほど、変換候補が整理されている

 次にVoLTE。こちらもau/ドコモ両対応。ドコモではすでに2014年の後半くらいからVoLTE対応機が出始め、LTE対応機種同士ではVoLTEで通話している機会も多くなっているはずだ。

 ドコモネットワーク利用の格安SIMでは、通話可能なプランかつVoLTE対応端末を使えば自動的にVoLTEの高音質通話で通話できるようになっているが、そのあたりは「arrows M02」も同様。mineoのDプランはもちろん、他事業者の格安SIMでもVoLTEによる通話を確認できた。

見にくいが、相手先電話番号の上に「HD」の文字がある。ドコモネットワークでVoLTEでの通話ができている証だ

 auネットワークで使う場合、電話番号で相手につなぐ通常の通話は常にVoLTEで通話することになるため、格安SIMサービスにおいても、VoLTE対応の専用契約を利用する。auネットワークを採用しているmineoのAプランでも通常の音声通話タイプのプランとVoLTEは別になっている。なお、契約済みのユーザーがVoLTEに切り替えたい場合は、2000円でSIMごと交換する形だ。

 また、その他の機能として、mineoのアプリのプリインストールが挙げられる。マニアな人ほどプリインストールアプリは少ないほうが良いと思うだろうが、高速通信容量を節約するスイッチが付いた「mineoスイッチ」と、お得なIP電話の「LaLa Call」、さらにユーザー向けサイトへのショートカット程度なので、mineoユーザーならほぼ必ずインストールするアプリが最初から入っていると考えればいい。

ホーム画面は緑色を基調としたカラーでまとまっている。メインに並ぶ4つのアイコンはmineoのアプリ通信速度変更アプリ「mineoスイッチ」で残容量を確認したところ。高速通信は「節約ON」でオフになり容量を節約できる

 そして、機能面で重要なのが防水性能。「arrows M02」は防水だけでなく防塵や耐衝撃性などアメリカ国防総省の調達基準14項目に準拠する耐久性も売りの1つ。

 さらに、傷がつきにくいハードコートされたボディーや、落下した場合でもディスプレーの割れや傷から守る画面保護フレーム、画面そのものも傷つきにくい「Corning Gorilla Glass 3」の採用など、一見、上品に見える端末でありながら、中身はタフ仕様になっている。

mineoのユーザーコミュニティー、「マイネ王」のサイトもホームのアイコンからアクセス可能メタリックなピンクの本体背面。ハードコートがされており、傷つきにくいという

(次ページでは、「mineo販売分はAPN設定もプリインストール。本当にSIMを挿すだけで通信・通話ができる」)

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