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アスキースマホ総研 第55回

SIMロック解除義務化やSIMフリースマホで何がどうなる?

2015年07月07日 11時00分更新

文● アスキースマホ総研

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SIMフリースマホとSIMロックを解除したスマホって何が違う?
SIMフリースマホってどういう風に便利なもの?

ドロイド ここまではキャリアが売っているスマホのSIMロックを解除する話だったけど、最近は最初からロックがかかっていないSIMフリーのスマホも多くなっています。この「Nexus 5」とか、スピーディーさんの「ZenFone 2」などが、そんなSIMフリースマホで、量販店でも単体で購入できるようになってきました。

ドロイドさんはiPhone 6 PlusにNexus 5、Nexus 6とSIMフリースマホを複数所有している

カリー SIMロックなのかSIMフリーなのかは見た目だけではわからないですね。

スピーディー そりゃわからんだろ!

カリー SIMフリースマホはどういう人が購入するんですか?

スピーディー すでに持っているSIMで使ったり、海外出張用だったり、いろいろじゃないのかな。最近はドコモMVNOの格安SIMで使う人が多いはず。

SIMフリースマホは量販店などで多数販売されているほか、格安スマホを提供している事業者がSIMと端末をセットで提供している例も多くなっている

ドロイド SIMフリースマホについても、SIMロックを解除したスマホのときと同じように対応バンドの問題があります。たとえば、ドコモのXiでは、4つの周波数でLTEを提供していますが、SIMフリースマホはそのうち2つか3つをサポートしていることが多いです。

スピーディー ドコモはLTEと3Gの両方でバンド1(2.1GHz)という周波数がメインでネットワークが構築されている。だから、バンド1だけサポートしているようなSIMフリースマホでも、ある程度は全国で使える。

ドロイド ただ、ドコモの場合は、電波が飛びやすい800MHzのバンド19(3Gはバンド6)を山間部や都市部の補完用として積極的に使っている。SIMフリースマホをドコモのネットワークと組み合わせて快適に使うには、それらのバンドに対応した端末がベター。でも、日本向けのカスタマイズ度合いによっては、対応していないSIMフリースマホもある。

ZenFone 2のスペック表に書かれている対応バンドの一覧。ドコモの主要バンドのほか、海外で使われているバンドにも広く対応している

カリー じゃあ、SIMフリースマホを詳しく調べて買う人は、スペック表をガン見して、「あのバンドが対応している」「対応していない」って考えているんですね?

ドロイド もちろん! ASCII.jpでもSIMフリースマホを紹介するときは、対応バンドがわかる場合は細かく書いているよ。

ASCII.jpの記事でも対応バンドについては、なるべく詳しく掲載するようにしている

キャリアのスマホかSIMフリースマホかは
料金とサポートのバランスで選ぶべし

カリー SIMロック解除でも、SIMフリースマホでも、なんだか難しいことが多いですね。俺はキャリアが売っているスマホを買って、おとなしくそのキャリアのSIMで使ってればいいのかなあと。

スピーディー それは人それぞれだろうね。ASCII.jp読者のように知識があったり、わからないことはネットで調べればいいやという人は、端末とSIMを別々に用意してもなんとかなるかも。

ドロイド それでも解決が難しい問題が出てきたりしますけどね。たとえばAndroid 5.0のスマホとドコモMVNOのSIMの組み合わせでは、ある操作をしないと、すぐにLTEで接続しなかったりとか。これも検索すれば解決策は見つかるのですが。そこは料金やサポートなど、いろいろバランスを見極めて選択すべきかと。

Android 5.0+ドコモMVNOのSIMでLTEをつかみにくいときは、不要なAPN設定を削除すると解決するケースがある。こういう知識は検索しないと見つかりにくい

「SIMフリー」それとも「SIMロックフリー」?

カリー 最後に1つ気になっていることがあるんですよ! ネットを見ていると、「SIMロックフリー」と「SIMフリー」と両方の言葉を見るんですけど、どっちが正しいのですか!

スピーディー うーん、それは微妙に難しいなあ。

ドロイド Googleで検索すると、「SIM lock-free」や「SIM lock free」より「SIM free」の方が検索結果は多いですね。それに日本ではSIMロックが標準なのでSIMロックフリーは意味がわかりやすいですが、少々回りくどい気が。海外では「Unlocked」という表現もよく使われますね。

カリー そうなのかー。

ドロイド 一例として、世界のApple StoreでSIMフリー版のiPhoneをなんて呼んでいるかちょっと調べてみますか。

日本のApple Storeでも「SIMフリー」という言葉が使われている。海外で確実に伝えるためには「Unlocked」が良さそうだ

ドロイド まず、日本は「SIMフリー」です。本国アメリカは「SIM-free」「Unlocked」「contract-free」が使われてます。アメリカだと、SIMロック+契約付きの割引販売が主流ということもあって、ハッキリ区別できるようになっているんですね。イギリスも「SIM-free」と「Unlocked」。ただ、その「SIM-free」は契約無しという意味も含まれているのかも。

 SIMフリーのiPhoneしかない国ではそもそも区別の必要が無いか、「Unlocked」と呼んでいるようです。SIMフリーでもまず意味は通じると思いますが、海外でロックがかかってないことをハッキリ伝えるには「Unlocked」と言うのがいいのではないでしょうか。


(次ページでは、「まとめといつもの4コマ」)

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