黎明期からJAWS-UGを見る2人が過渡期のコミュニティを斬る!
辛口あり!津久井&得上は今のJAWS-UG東京に満足できない
2014年08月20日 09時00分更新
「子供の公園」からいつの間にか「有料の遊園地」に
大谷:お二方にとってJAWS-UGはどんな存在なんですか?
津久井:エンジニアとして刺激をもらえる場所です。つねに新しい技術や知見を得なければならないんだという思いを得る場所です。確かにビジネスに直結できればもっといいんでしょうけど、単純にこういう使い方あるんだという驚きもあるし、普段会社で付き合っている人と違う人種が集まっているし、その多様性を感じられる面白い場所です。
得上:私はこうしてインタビューを受ける人の中で、もっとも“ゆるふわ”ですね。いろんなところで話していることですが、私にとってコミュニティは「公園」。学校とか関係なく、行けば誰かしら友達がいる。そこで遊んで、また新しい友達ができる。みんなでドラクエをやって、「あそこにロトの剣あるぞ~」で盛り上がればいいんです。そこになんの束縛もなく、来たくなければ来なくていい。
大谷:そこは共有できますね。目的意識がはっきりしすぎると、コミュニティの魅力は減退しますよね。その点、最近のJAWS-UG東京はどうですか?
得上:ぶっちゃけ、私はつまらないです。
大谷:また、書きにくいことを、さらっと言うー(涙)。
得上:以前は「子供の公園」だったんですけど、最近は「大人」が入ってきた。いつの間にか有料の遊園地になったイメージ。しかも遊園地のスタッフはボランティアです。1回ならまだしも、何回もはやりたくない。
津久井:私も同じ気持ち。先月、JAWS-UGのしきりを担当したんですけど、先ほどお話ししたような初期の勉強会とは明らかに違うものを実感しました。
大谷:どこらへんが違ってきたんですか?
津久井:なんか、やる側に「外しちゃいけない」という変なプレッシャーがかかります(笑)。参加者からお金を頂いているわけではないですし、もうちょっと肩の力を抜いていかないとマズイなと。ですから、そこは割り切って少なくとも私の担当回の時は、自分の興味のあるテーマ・学びたいテーマを好き勝手にやらせてもらおうかなと。
大谷:コミュニティは見返りを求めると、難しいですよね。
津久井:僕は運営側がボランティア精神でやってはいけないと思う。運営側に一方的な義務感や負担感があると、続かなくなっちゃう。JAWS-UG東京は勉強会の規模が大きくなっているので、毎回の運営スタッフの負担が相対的に大きくなってきている気がします。ということで、JAWS-UG東京の運営を手伝って頂ける方は随時募集中です!
得上:個人的には集客より、懇親会のレシートの長さとか、LTでどれだけノドを痛めたかが重要だろうと思うのですが、空気的にそれ(集客や外さないこと)を求めるところがある。純粋に技術を求める人は、すでに入りにくい感じです。
津久井:周りでアンオフィシャルな集まりが立ち上がっているのも、かつてのJAWS-UG東京から失われたモノを求めているのかなと。JAWS-UGも第1世代が抜けて、ちょうど変化の時期にさしかかっている気がします。
おまけ:とにかくノリノリですの巻
AWS侍ということで、毎度着けてもらっている坂本龍馬風の衣装は津久井さんに。一方、得上さんは本人曰く「好きなんです」ということで、いつものスーツ。先輩・後輩ということで、とにかくノリノリです。
取材&コスプレありがとうございました!次回以降も、オオタニがあなたの町のJAWS-UGの人を直撃します。
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