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いよいよ来週末!クラウド業界最大のユーザーイベントが新宿で開催

人生変えに来い!ハイテンションな「JAWS DAYS 2014」の見所

2014年03月08日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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全国40支部にもおよぶAWS(Amazon Web Services)ユーザーが一堂に集う「JAWS DAYS 2014」がいよいよ来週の3月15日(土)に近づいた。クラウドの御旗の元に集うハイテンションイベントの内幕と聞き逃せないその中身について、JAWS-UGの実行委員会の2人に聞いた。

「去年のJAWS DAYSはあまり面白くなかった」から始まった

 AWSの強さの源泉は、革新性やスピード、スケールメリット、エコシステムだけでなく、コミュニティの存在が大きい。国内においても「JAWS-UG」と呼ばれるAWSのユーザーグループの活動が非常に盛んだ。そんなJAWS-UGが主催するイベントが、3月15日に東京の新宿(ベルサール新宿グランド)で開催される「JAWS DAYS 2014」である。

 イベントの概要について、JAWS DAYSの実行委員会の吉田真吾氏(アイレット cloudpack事業部 エバンジェリスト ソリューションアーキテクト)と、得上竜一氏(マイニングブラウニー 代表取締役)に聞いた。(インタビュアー:TECH.ASCII.jp 大谷イビサ)

吉田:今回のJAWS DAYS 2014に至るまでの経緯を説明します。まず昨年もJAWS DAYSをやったんですが、僕個人としては100%までは面白くなかった。

大谷:おっと。いきなり書きにくいこと、言ってますね(笑)。

吉田:AWSエバンジェリストの堀内さんにも「今回のJAWS DAYSはあまり面白くなかったという話が各所から出ている」という話をしました。

JAWS DAYSの実行委員会の吉田真吾氏(アイレット cloudpack事業部 エバンジェリスト ソリューションアーキテクト)

得上:背広組が増えて、(本来の)Tシャツ組がいずらかった(笑)。大手お客様の事例発表が多く、ユーザーイベントではなく、マーケティングのための広報活動に近い印象です。吉田さん、どうでしたか?

吉田:これはユーザー会メンバーとしての個人的な意見ですが、本当にそう。初めて来た人がAWSで遊ぶという感じではなかった。なんだかAWS Summit以上にAWS Summitっぽかった(笑)。

大谷:確かにAWS Summitは、ある意味ビジネスカンファレンスですよね。

得上:AWS Summitだったら、それでいいんです。でもJAWSの冠をかぶっている限り、この内容には違和感がありました。

吉田:私はその前の2012年のJAWS DAYSで初めてAWSを触り、それ以来JAWS‒UGに参加するようになりました。そのときは、AWSのプロダクトの素晴らしさにも驚いたし、ハンズオンなどの講師をJAWS‒UGのメンバーがやっていたのもびっくりした。AWS本体はそんなに人がいないのに、ファンやコミュニティがしっかりAWSを支えていたんです。でも、話したとおり、2013年のJAWS DAYSはセッションが中⼼で「ゲリラ感」が少なかった。そこで、「秋のJAWS DAYS」みたいな感じでやったのが、昨年9⽉に大阪でやった「JAWS FESTA」です。

大谷:あの京セラドームでやったやつですね。そもそも、なんで大阪だったんですか?

得上:大阪はもともとユーザー会が力をつけています。この大阪のユーザーグループが京都、神戸と連携して、JAWS FESTAの前に「JAWS-UG 三都物語」というイベントをやっていたんです。その段階で、3都市のユーザーグループでしっかりした絆ができていました。

吉田:JAWS FESTAは大阪なので、東京より参加者が少ないことはわかっていました。だから、各ユーザーグループに声をかけて、勉強会をやってくださいとおねがいしたんです。クロスコミュニティで各勉強会を行き来できるようにすれば、楽しいだろうと。で、やってみて何がよかったって、普段のJAWS-UGのコミュニティでは聞けない話がいっぱい聞けたこと。女の子も、子供も来て、ワイワイガヤガヤできた。コミュニティ同士がそれぞれのよさを見つけることができた。

大谷:なんだかボーイスカウトのジャンボリーみたいですね。

吉田:そもそもイベント運営会社が入ってなかったので、朝に集合して、イス並べて、テープで字を書いてをみんなでやったので、一体感がありました。

得上:途中から、参加者なのか、主催者なのか、わからなくなった(笑)。

JAWS DAYSの実行委員会の得上竜一氏(マイニングブラウニー 代表取締役)

大谷:で、話を戻すと、今回のJAWS DAYSはそれをやろうというわけですね。

吉田:そうです。これが本来のJAWS DAYSだよねということで、東京でもやることにしました。

得上:もともとJAWS FESTAも、本当はJAWS DAYSの名前でやりたかったんですけど、DAYSを使うからには失敗ができなかった。だから、AWSが主導しておらず、会場代からすべてJAWS側で負担したんです。

大谷:また、そんなこと言って~。AWSから怒られますよ。

得上:いや、もう慣れてるんで(笑)。でも、フタを開けてみたら、JAWS FESTAは大成功。その結果、今回はAWS側がスポンサーをかってでてくれたので、お金も出ますし、イベント会社も入ります。まあ、イベント会社がいろいろやってくれますが、当日手伝いたいという方は言ってください。JAWSのTシャツを配りますので、ちゃんとこき使わせていただきます(笑)。

吉田:フォローすると、AWS側もやはりコミュニティにどこまでイベントを任せられるか、自信がなかったんでしょう。コミュニティの規模がどんどん大きくなり、エンタープライズの人たちも入っているので、どれくらいイベントとして仕上げられるか、信用しきれなかったのが本音だと思います。でも、JAWS FESTAの実績ができたので、今回は企画からきちんとやらせてもらいました。

エンジニアとして見たいコンテンツを詰め込んだ

 昨年のJAWS DAYSに対する”反省”、いや“強烈ともいえる慚愧”から生まれた今年のJAWS DAYS。大きな生みの苦しみがあっただけに、その内容はコミュニティ主導で、ユーザー目線のワクワクするようなセッションがてんこ盛りだ。以下は、吉田氏による各トラックの説明になる。

「今回のJAWS DAYSは1人のエンジニアとして見たいコンテンツをすべて詰め込んだ感じ」(吉田氏)
ビッグトラック
ビッグトラックはAWS本体からエンジニアが来て、最新動向を話してくれます。日本に何度も来ているオバマ大統領の選挙戦のITチーム Team For Obamaのマイルス・ワードとか、外タレに話してもらいます。あと、今まで誰も聞いたことのないAWSの事例を探してきたので、今回は任天堂さんが初めて来ます。ユーザーイベントならではの事例発表です。
Immutable Infrastracture
AWSといえば、やはりインフラなので、一家言ある人たちにインフラのあるべき姿を語ってもらっています。ただ、必ずしもAWSをからめなくていいとリクエストしました。それでもAWSは切っても切れないので、心配していません。
AWS Technical Deep Dive
ここはAWSのSA(Solution Architect)にディープに話してもらいます。普段聞けないレベルの話をしてくださいとお願いしているので、まさにSAの本領発揮です。
テクニカルトラック
「スタートアップ」や「CTO」というキーワードで話をしてもらいます。AWSのどこがよいのか、どこが困ったか。あるいはCTO同士で悩みを赤裸々に打ち明けてもらうとか。パネルディスカッションでずばっと聞きます。
ACEに聞け!
これはすごく思い入れがあります。私はcloudpackの立場で、いろんな支部に行って話を聞いているので、各支部のACE(エース)を知っています。そうした人たちに話してもらうコーナーです。北は東北から南は沖縄まで、自分の得意なプロダクトについて語ってもらいます。まさに業務でどう使って、どう困って、どう対処したかが、全部聞けます。ここ半年担当するビッグデータプロジェクトだけでデータセンターだけ建つEMRの変態(=天才)とか、まったく未知数のAppStreamの活用例とか(笑)。コミュニティならではの無茶ぶりで、いろんなノウハウとかが聞けると思います。
iJAWS
英語オンリーの支部です。私も2回くらいLTしましたが、開始の挨拶から懇親会まで、とにかく日本語使ってはいけない。知恵熱が出るくらい全部英語です(笑)。今回は日本でサービスをやっている外国の人たちが話します。MoneytreeやGengo、Language Cloudなどの事例が披露されます。
最強のサムライ
コミュニティにコミットしてがんばってくれているAWS SAMURAIの方々が、ハンズオンを通して、AWSのよさを教えてくれるトラックです。午後は最強を名乗るAWS SAMURAIの方々が、これが最強というAWSシステムを構成します。バトルになるのがわかっているので、ツッコミ大歓迎。裏技が出てくるかもしれません。すべてのベストプラクティスがAWSから出てくるわけではないので、ユーザーでこそすべきディスカッションです。

大谷:こういうイベントの時って、本当にどこ行くか迷いますが、今回も強力ですね。

得上:個人的には外国の方には、iJAWSにはぜひ足を運んでもらいたいです。AWSも始まった当初は日本語の情報が本当になかったんですが、コミュニティが充実してきて、日本語で情報が得られるようになった。でも、逆に今度は英語ネイティブの人が情報が得られないんじゃないかなと思って、iJAWSがスタートしました。今まで、こういうイベントで外国人の方は本当に少なかったんですけど、増えてくれるといいなと思います。

英語ネイティブの人もiJAWSにはぜひ足を運んでもらいたい(得上氏)

吉田:あと、懇親会の「A1グランプリ」も面白いです。私は各支部を回っているんですけど、すごいLTする人とかいるんです。これらを集めたら、まさにグランプリになります。

得上:みんな酔っぱらってるので、どうなるかわかりません。JAWS FESTAのときもそうでしたけど、数百人規模でやじとかツッコミが入り、謎の熱気に包まれます(笑)。

(次ページ、AWSのコミュニティはなぜ強いのか?)


 

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