「TOP SUB AWARD」(世界ナンバーワン子会社)を
日本マイクロソフトが奪取
MGXのもうひとつの盛り上がりは、「TOP SUB AWARD」(世界ナンバーワン子会社)の座を日本マイクロソフトが奪取したことだ。
TOP SUB AWARDは、売り上げ予算達成率のほか、30項目近いスコアカードの評価、そして年間の事業結果について様々な角度でのレビューをもとに決定するもので、日本は、国別事業として最大規模を誇るBig Developedのカテゴリーに含まれる。このカテゴリーには、米国、英国、ドイツ、フランス、カナダと、日本の6ヵ国が入り、ナンバーワンの座を争うことになっている。
日本マイクロソフトは、2011年度、2012年度と2回連続でTOP SUB AWARDを受賞したが、2013年度は惜しくもトップの座を逃していた。
昨年は、MGXが終了した時点で、日本マイクロソフトの樋口泰行社長が全社員に向けてメールを配信。2014年度の新たなキーワードに「雪辱」を追加することを表明し、ナンバーワン奪回を宣言。社内の大きな目標のひとつにTOP SUB AWARDの獲得を掲げていた。
MGX開催直前、米国に渡った樋口社長を直撃した際も「最後まで結果はわからないが、日本法人としてやることはやった。なんとしてでもナンバーワンを取って、サティアから直接トロフィーを受ける」と意欲をみせていた。
会場には、日本マイクロソフトからも、樋口泰行社長をはじめ約350人の社員が参加。TOP SUB AWARDに日本マイクロソフトが選ばれたことが発表されると、ステージ前に陣取った日本マイクロソフトの社員たちは歓喜の渦となった。
売上高では日本マイクロソフトは他の国を大きくリードしたという。さらに、先進国の中で最も稼働率が高かったWindows XPの構成比を、今では最も低い比率にまで引き下げた功績、Surface発売後もOEMパートナーから発売されたデバイスが人気を博し、Windowsタブレットの構成比を世界最大規模に引き上げた点などが評価されたようだ。
樋口社長は、すぐに社員宛てにメールを送信。昨年、受賞できなかった時から、雪辱を胸にTOP SUB AWARD奪還を目指して取り組んできたことに触れながら、「厳しい状況にも諦めることなく、最後の最後まで力を尽くし、この大きな成果へとつながった。私たちは、まさに世界一のチームである」と喜びを表した。
約20ものアワードを受賞、
日本マイクロソフトがMGXを席巻した14年度
また、日本マイクロソフトとしてのTOP SUB AWARDのほかにも、OEMカテゴリーにおいてもTOP SUB AWARDを受賞。そのほか、小さなものや、社員個人への表彰などを含めると約20ものアワードを受賞したという。日本が世界的にも優秀な成績をおさめ、MGXの会場を席巻した2014年度だったといってもいいだろう。
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