「ATTO Disk Benchmark」で
シーケンシャルのピーク性能をテスト
続いては「ATTO Disk Benchmark」を使ってファイル容量別のシーケンシャルリード・ライトのピーク性能を確認していこう。
ファイル容量に応じて
順当に速度アップ
各SSDともおおむね公称スペックのシーケンシャルアクセス速度に達しており、ファイル容量のサイズが大きくなるとともに速度が向上。128~256KBでリード・ライトともピーク性能に達している。
ただ、PLEXTOR「M6S」は、512KB~8192KBのファイル容量間でライト速度が最大514MB/sから410MB/s近くまで落ち込むことがあった。ほかの5モデルが、ファイル容量に応じて速度がアップする素直なグラフになっていただけに、やや残念だ。
また、トリプルコアの「MEX」を備えるSamsung「SSD 850 EVO」と「SSD 850 PRO」は低容量のファイルでも高速になっている点に注目。頻繁に細かいファイルのリード・ライトを行なうサーバーや動画、音楽編集などに最適だろう。
「PCMark 8」で
実アプリでの速度を検証
ベンチマークの最後はシステム全体のパフォーマンスをウェブブラウズやWord、Excel、フォトショップなどの動作を元にテストし、独自のスコアで表す「PC Mark 8」を使って検証していこう。なお、計測にはストレージのパフォーマンステストを行なう「Storage」を選択している。
トップは僅差で
CFD S6TNHG6Qに!!
総合スコアとテスト中の転送速度の目安となる「Storage bandwidth」は、CFD「S6TNHG6Q」が5003スコア、311.65MB/sで、Samsung「850 PRO」を抜いてトップになっている。ただ、各テストの結果は0.1秒~1秒と僅差になっている。
ツートップといえる「S6TNHG6Q」と「SSD 850 PRO」以外では、総合スコアが4982スコア、「Storage bandwidth」が278.76MB/sになったCrucial 「MX100」の結果に注目。安価な1万3000円前後の価格で、トップクラスに匹敵する結果を出している。
実アプリを想定したテストでもMX100のコストパフォーマンスの高さが際立っている。メインマシンはもちろん、サブマシンやちょっと古めのノートPCのSSD化など、低コストでSSDの高速性は欲しいときにベストだろう。
今買いのベストSSDは
3強+次点1の4モデルか!?
なかなか悩むところだが、優秀なコストパフォーマンスと必要十分なリード・ライト性能なCrucial「MX100」。「MX100」とは、仕事帰りの一杯を1日我慢すれば手が出る1000円~2000円程度の価格差となっており、性能と価格のバランスが良く、お買い得感アップ中のCFD「S6TNHG6Q」。そして2.5インチSSD最速に期待が持てるSamsung「SSD 850 PRO」が、今買いの3強SSDだろう。
さらにシーケンシャルリードのピーク性能が560MB/sと爆速で、今後の値下がりや特価品の登場に、ちょっと期待できそうなTranscend「SSD370」が次点といえるだろう。
乱高下真っ盛りのSSD。週末限定特価など、PCパーツショップの最新情報には、常にアンテナを張っておいて、よりお買得にゲットしよう。
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