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マイクロソフト・トゥディ 第89回

日本は年内開始? iPadで躍進する「Office 365」個人向けサブスクリプションサービス

2014年04月10日 10時30分更新

文● 大河原克行

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「言語では対応する」が、
「市場としては日本は含まれていない」奇妙な状況

 しかし、Office for iPadは、日本語を含む29言語に対応しているが、日本では提供されていない。「言語では対応する」が、「市場としては日本は含まれていない」という奇妙な状況になっている。

 これには理由がある。

 というのも、日本では、個人ユーザーを対象にしたOffice 365のサブスクリプションサービスが提供されていないからだ。

 つまり、Office 365のサブスクリプションサービスによる収益モデルを想定しているマイクロソフトにとって、そのサービスが存在しない日本では、無償で提供するだけに終わるOffice for iPadを投入する意味がないというわけだ。

 もともと日本では、Officeアプリケーションを、PCにインストールして提供する手法が定着している。これは世界的にみても、日本が特殊といえるほどに突出した構成比を持つ。言い換えれば、ライセンスモデルによる販売手法から脱却しにくい状況にある。そのため、Office 365による個人向けサブスクリプションサービスは提供してこなかったという背景がある。その日本特有の市場環境が、Office for iPadの日本での投入を見送る結果につながっている。

個人向けサブスクリプションサービスを
年内を目標に開始する方向で検討か

 だが、いつまでもそうしているわけではないようだ。

 日本マイクロソフトでは、年内を目標に、個人向けOffice 365のサブスクリプションサービスを開始する方向で検討しているようだ。これを開始することで、日本マイクロソフトにとっても、Office for iPadを無償提供する意味が出てくる。

 Office 365の個人向けサブスクリプションサービスの提供開始と、Office for iPadの公開はセットで進められることになるわけだ。

 日本のiPadユーザーは、Office for iPadの登場まで、もうしばらく待つしかなさそうだ。

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