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深夜ゲーミングも大丈夫! 静か~なゲーミングPCを組もう

2013年11月23日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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第2のキモとなるパーツは
PCケースと電源ユニット

Corsair「330R」
●URL:http://www.links.co.jp/item/330r/
●実売価格 1万円前後

フロントやサイドパネルに吸音材を備える静音性重視のATXミドルタワーケース

 静音性重視のPC自作で、重要な役割を果たすのがPCケースと電源ユニットだ。まずPCケースにはCorsair「330R」を選択。

 1万円前後と手ごろな価格ながら、フロントとサイドパネルに吸音シートを備える。ハイエンドGPUを余裕で搭載できる450mmまで対応するボード長や、裏面配線が容易な20mmの裏面スペースと多数のケーブルホールなど、静音性、拡張性、そして組み立て易さの3拍子そろった製品だ。

 さらにフロントパネルは設置場所を選ばない左開き、右開きを選べるのが好ポイント。扉タイプのフロントパネルを採用するPCケースは、部屋の模様替えなどをするときに、意外と扉が開く向きが問題になるので助かるところだ。

静音PCケースの定番アイテムとなる吸音シートを両サイドパネルとフロントに装備

フロントパネルはネジを外すことで左開き、右開きを選べるようになっている。ロック機構が備わっているため、開閉時のフロントパネル脱落の心配も無用

組み込みがラクな3.5/2.5インチ両対応のレール式ドライブベイ。最大4台のHDD/SSDを搭載できる

フロントや電源ユニット設置スペースにはダストフィルターを装備している

Corsair「RM850」
●URL:http://www.links.co.jp/item/rm850/
●実売価格 2万2000円前後

負荷率が40%より小さいときは、ファンを停止させる80PLUS GOLD認証取得の電源ユニット。容量450W/550W/650W/750Wモデルもある

 さらに今回こだわったのが、各種パーツに電力を供給するために常に動作&発熱する電源ユニットだ。最近は、どこの製品も静音性が高められているが、本構成で選んだCorsair「RM850」は、電源負荷率40%以下時にファンを停止させる「Zero RPM Fan Mode」が備わっているのが決め手。

 ちなみに本構成に850Wもの電源容量は必要ないのだが、ファンレス動作は電源負荷率40%以下の場合に限られるため、あえて容量に余裕のある850Wをチョイスしている。実際、ゲーミング中の最大消費電力は330W程度なので、ちょうど良かった感じだ。

 ただ、1時間程度BF4をプレイしていると、さすがに電源ユニットの発熱が溜まり、ファンは低速回転していた。

フルモジュラータイプを採用し、各種ケーブルは取り回し楽なフラットタイプになっている

付属ケーブルで、電源ユニットとマザーボードをUSB接続すれば、ファン回転数や+12V出力のモニタリングが行なえる「Corsair Link」に対応

カスタマイズ前提で高冷却な
水冷クーラーを搭載

Corsair「H100i」
●URL:http://www.links.co.jp/item/h100i/
●実売価格 1万1500円前後

240mmの大型ラジエーターを備えるメンテナンスフリーの水冷ユニット

 静音重視というコンセプトから微妙に外れるが、CPUオーバークロックなども楽しめるよう、冷却水量が多く、冷却効率が良い240mmの大型ラジエーターを備える簡易水冷ユニットのCorsair「H100i」も搭載することに決めた。

 ただし、マザーボードに付属するファンコントロールツールや、Corsair Linkの機能を活用して、ゲーミング中も静か~でCPU温度が上がりすぎないファン回転数を模索する必要はあるが、このあたりの追求も自作PCのおもしろさといえるところだろう。

Corsair製静音PCケース330Rのトップに240mmラジエーターを取り付け。ファンは回転数が最大2700rpm、風量77cfmの120mm角を2基搭載

水冷ヘッド部はマザーボードと干渉することが少ない65×65×32mmと小型。CPUとの接触部は熱伝導率の高い銅製を採用する

付属ケーブルで接続することで、モニタリングなどが可能になる「Corsair Link」に対応。温度やファン回転数をケース写真に配置できるのがおもしろい。また、水冷ヘッドの発光色も変更できる

付属ツールの「CorsairLINK 2」で静音重視モードの「Quiet Mode」に設定。ちなみにツールを使わないと、高負荷時の騒音値は常用したくないレベルに……。ただし、CPU温度は52度と高冷却されている

こだわりパーツの最後は
マザーボード

GIGABYTE「GA-Z87X-UD4H」
●URL:http://www.gigabyte.jp/products/product-page.aspx?pid=4488#ov
●実売価格 2万3000円前後

Intel Z87 Expressチップセットを搭載したGA-Z87X-UD4H。高負荷時も安心の独自品質基準Ultra Durable 5 Plusに準拠

 Intel Z87 Expressチップセット搭載のATXマザーボード「GA-Z87X-UD4H」。低いCPU負荷で安定した通信を行なうIntel Gigabit LANや、高負荷時により安定した電力をCPUに供給する16フェーズの電源回路など、ゲーミングに最適な機能を搭載。Corsairメモリーなどのヒートスプレッダーとカラーリングを合わせやすいブラック&レッドの新デザインヒートシンクもいい感じだ。

16パワーフェーズのVRM設計は、負荷を分散させることによりVRMの熱を効果的に冷却し、より安定した動作を実現する

CPUファン用の追加電源コネクターを用意しており、水冷クーラーのポンプや、2つのファンを持つCPUクーラーを接続できる

オンラインゲームで遊ぶならLANコントローラーにもこだわりたい。本製品は低いCPU負荷で安定した通信を行なうIntel Gigabit LANを搭載

電源ボタンのほか、リセット、CMOSクリアボタン、BIOSの切り替えスイッチを装備している

統合ツールの「EasyTune」を使えば簡単操作で、オーバークロックやファンの回転数のカスタマイズが行なえる

英語が苦手なひとは、水冷ユニットのファンをマザーボードの「CPU FAN」、「CPU OPT」へ接続し、Smart Fan 2でファン回転数を設定しよう

せっかくならメモリーにもこだわる

Corsair「CMY8GX3M2A2400C11R」
●URL:http://www.links.co.jp/item/cmy8gx3m2a2400c11r/
●実売価格 1万3000円前後

高速なPC3-19200(2400MHz)動作に対応する4GB×2枚セット。ブラックとレッドのヒートスプレッダーがマザーボードとマッチする

 静音性に、まったく関係しないメモリーだが、今回はマザーボードのヒートシンクカラーとあったヒートスプレッダーを装備するCorsair「Vengeance Pro」シリーズを搭載している。それもPC3-19200の高速モデルをチョイス。CPU内蔵GPUのように、システムメモリーの速度でゲームのフレームレートが向上する訳ではないが、OSパフォーマンスの底上げを狙ってみた。

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