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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第60回

国内メーカー個性派モデルのバッテリーを比較

2013年10月21日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 国内メーカーの個性派3機種、ELUGA P、AQUOS PHONE ss、DIGNO DUAL 2を比較しているスマホ定点観測。4回目となる最後はスタミナ比較を行う。3000mAh以上のバッテリーを搭載した機種が続々登場するなか、この3機種のバッテリー容量は小さい。だがスタミナはバッテリー容量だけでは決まらない……?

ドコモ「ELUGA P」

ソフトバンク「AQUOS PHONE ss」

ウィルコム「DIGNO DUAL 2」

スペックのおさらい
これまでの成績は五分

 まずは3機種の主なスペックをおさらい。ELUGA Pはおそらく一般向けパナソニック製スマホでは最後となるモデル。AQUOS PHONE ssはシャープのコンパクトなスマホ。DIGNO DUAL 2はPHSと4Gどちらの通信も可能な京セラ製スマホだ。

  ドコモ
「ELUGA P
P-03E」
ソフトバンク
「AQUOS PHONE
ss 205SH」
ウィルコム
「DIGNO DUAL 2
WX10K」
メーカー パナソニックモバイル シャープ 京セラ
本体サイズ 約65×132×10.9mm 約60×122×11.9mm 約66×134×10.9mm
重量 約146g 約119g 約134g
画面サイズ 4.7型 4型 4.7型
画面解像度 1080×1920ドット 480×854ドット 720×1280ドット
OS Android 4.2.2 Android 4.1.2 Android 4.2.2
CPU クアッドコア 1.7GHz デュアルコア 1.5GHz デュアルコア 1.5GHz
ROM/RAM 32GB/2GB 8GB/1GB 16GB/1.5GB
メモリーカード microSDXC(64GB) microSDXC(64GB) microSDXC(64GB)
下り最大通信速度 100Mbps
(Xi)
76Mbps
(SoftBank 4G)
76Mbps
(SoftBank 4G)
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング ○(最大10台) ○(最大10台) ○(最大8台)
カメラ画素数 1340万画素CMOS 1310万画素CMOS
(裏面照射型)
810万画素CMOS
(裏面照射型)
インカメラ 130万画素CMOS 30万画素CMOS
(裏面照射型)
120万画素CMOS
(裏面照射型)
防水/防塵 ○/○ ○/× ○/○
ワンセグ連続視聴 6時間30分 9時間30分 6時間+残量10%
FeliCa
赤外線通信
NFC × ×
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
HDMI ○(MHL) × ○(MHL)
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 2600mAh 2080mAh 2000mAh
Qi × ×
カラバリ Gold、Black シルキーピンク、シャンパンゴールド、ホワイト、ネイビー、ブラック ブルー、ブラック、ホワイト、ピンク

 1回目(関連記事)はスペック&料金でDIGNO DUAL 2が勝利、2回目のスピードチェックではAQUOS PHONE ssが勝ち(関連記事)、3回目ではカメラを比較しELUGA Pが1勝を挙げ(関連記事)、それぞれ1勝ずつ。このスタミナ比較で総合勝者が決まる。バッテリー容量だけならELUGA Pが有利だが、AQUOS PHONE ssはスタミナで定評のあるシャープ製らしくワンセグ視聴の公式スペックが長い。DIGNO DUAL 2はPHSと4Gの両方で通信するので節電には厳しそうだが……。

 早速ワンセグの視聴時間から比較しよう。

ワンセグではAQUOS PHONE ssがやはり圧勝

 ワンセグのテストは、ワンセグが受信できない部屋に、ロジテックのホームアンテナ「LDT-ANT1BK」を設置し、半径約1.5mのワンセグエリアをつくりテストを行う。

室内にワンセグのエリアを作るロジテック「LDT-ANT1BK」

 最初にスマホを少しずつ遠ざけて受信感度をチェックし、次にスタミナテストを行う。Wi-Fiに接続し、GPSをオン、Bluetoothはオフ、音量と画面の明るさは中くらいに固定し、イヤホンを接続する。

 なお普段はNHK総合を視聴するのだが、なぜか3機種とも受信しづらく、筆者の自宅で受信が安定しているTVK(テレビ神奈川)で統一した。

  ELUGA P AQUOS PHONE ss DIGNO DUAL 2
アンテナ形状 ホイップ式 内蔵型 ホイップ式
視聴感度 2.5m 1.2m 2.5m
公式スペック 6時間30分 9時間30分 6時間
+残量10%
連続視聴時間 6時間56分
+残量11%
8時間44分
+残量10%
5時間10分
+残量5%
バッテリー容量 2600mAh 2080mAh 2000mAh
フルセグ対応 × × ×

 事前の予想通り、AQUOS PHONE ssが強い。アンテナが内蔵型のため視聴感度はいまひとつだったが、視聴時間は8時間を超えた。公式スペックの9時間超えは無理だったが十分だろう。

 ELUGA Pは2位。公式スペック以上の視聴が可能で、もう少しで7時間と惜しかった。長時間無操作状態だと画面が消灯してしまうので、テスト中は面倒ではあったが、実際の視聴シーンでは節電ができて便利かもしれない。DIGNO DUAL 2は公式スペックに及ばず、5時間10分となってしまった。もっとも実際の使用シーンを考えると十分ではある。

 続いてYouTubeの連続視聴を試してみよう。

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