グーグルのメガネ型ウェアラブルコンピューター「Google Glass」。新しいデバイスの秘める大きな可能性に期待が高まる一方で、様々な問題に懸念も集まっている。そのひとつがプライバシー問題だ。カナダやオーストラリアなど6ヵ国の政府当局は、グーグルのラリー・ペイジCEO宛に、Google Glassに懸念されるプライバシー問題についての説明を求める質問状を送った。
Google Glassのプライバシー問題をめぐってはこれまでに、写真や動画の撮影や音声の録音、あるいは顔認識機能を利用した個人情報の取得などが他人に気づかれることなく行えてしまうのではないか、といった懸念の声があがっている。そうした懸念に対し米グーグルはすでに、当面は顔認識機能を搭載しないとの方針を明かしている。
カナダ、オーストラリアに加え、ニュージーランド、スイス、メキシコ、イスラエルの6ヵ国が共同で18日(現地時間)にグールグへ送った今回の質問状では、グーグルはどのようにデータ保護法を尊守するのか、どのようなプライバシー保護措置を講じているのか、といったことから、どのように情報を収集・共有し、何に使用するのか、と質問。そのほか、顔認識機能についての将来的な計画についても問合せている。
なお、米メディアのHuffington Postによれば、取材に対しグーグル広報担当者は「まだ非常に初期の段階にあり、我々はGoogle Glassの設定方法について非常に慎重に考えている」とコメントしたとしている。