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Google Glass撮影(ライブストリーミング配信)お断りなアーティストの作品が製品化

アンチGoogle Glassデバイス「Cyborg Unplug」が発売に

2014年09月10日 17時24分更新

文● 行正和義

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Cyborg Unplug

 Google Glassなどからプライバシーを守るWi-Fiデバイス探知/切断装置「Cyborg Unplug(サイボーグ アンプラグ)」がEUおよびイギリス、アメリカで発売となる。

 これはドイツ・ベルリンを拠点とするアーティストJulian Oliver氏が中心となって製作したもので、Google Glassによる無断撮影の問題が起きるなら、それらの機器のWi-Fiを切断してしまえというコンセプト。同氏の展示会に来た客がGoogle Glassを付けていたことから「Google Glassお断り」な装置を作ったところ、反響が大きかったため製品として発売することになった。

 Cyborg Unplugは、いわゆる携帯電話ジャマーのように妨害電波を発するものではなく、一種のWi-Fiアクセスポイントのように機能する。家庭用コンセントに挿し込めば周辺にあるWi-Fiデバイスをスキャンし、Google Glassなどで使われている特有のMACアドレスを見つけると認証解除パケットを送信、Wi-Fi接続を解除させてしまう。販売するいずれの国でも電波法上は合法という(ただし日本では技適を通すまで利用できない)。

 いくつかのモデルが予定されており、上位モデルはGoogle Glassなどを発見したらLED点滅や音声で通知するなどの機能を持つ。価格は50~100ドルで、当初のところEUおよび英国、米国向けに9月30日よりプレオーダーを開始する。また、Bluetoothデバイスのペアリング解除するシステムも予定しているという。さらにこれはオープンソース・プロジェクトで、GNUライセンスのもとで自由に使えるプログラムが公開される。

 もちろんWi-Fiを切断するだけなので、Google Glassやスマホによるカメラ撮影自体は抑止できない。とはいえCyborg Unplugサイトでも名指しされているDropcam(Wi-Fi見守りカメラ)やAR Drone(カメラ付き小型無人機)のように簡単に盗撮に使わて即座にネットにアップされてしまいかねない機器が各種存在するなか、このような装置の需要もまた確実に存在することは確かだ。

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