両者のコラボレーションを磨き上げて、お客様に価値を提供したい
さらに、来賓として挨拶したコクヨファニチャー 上席執行役員 関西営業本部長の影井昭彦氏は、「パナソニックセンター大阪は、協創をテーマに、お客様と新たな価値を作り上げる、体験型ショールームと聞いている。これは、グランフロント大阪のコアコンセプトに合致したものといえる。
我々とのコラボレーションはすでに始まっており、我々のグランフロント大阪のオフィスでも、両社による試作品を見てもらえるようになっている。プラズマパネルを使ったインタラクティブディスプレーがそれで、ディスプレーへの書き込みができ、しかも遠隔地同士でリアルにやりとりできる。
会議ソリューションの観点から、当社とコラボレーションをしたが、ここで実現している正確な描画技術を生かすには、細かな図面を利用する建築関係や、多拠点や遠隔地を結ぶ用途が効果的だと考えた。ゼネコンや設計事務所にヒアリングしたが、複数人が同時に書き込みや、利用の際には、平面に置いて利用することが多いことが分かり、テーブルに組み込むという開発も進めてきた。
これにあわせて、組み込んだ際の本体の放熱や、画面に対する照明の写り込みをどうするか。そうした検討も重ねてきた。これがグランフロント大阪内の当社ライブオフィスにも展示されることになる。両者のコラボレーションを磨き上げて、お客様に価値を提供したい」と語った。
女性が美しくなる、元気になるということが、日本を元気にする大本
同じく来賓として挨拶した資生堂 デジタルビジネス開発部長の笹間靖彦氏は、「資生堂は、昨年から、オンラインやデジタルの世界と、リアルの小売店をつなぐビジネスの構築に取り組んでいる。その中で、企業同士がコラボレーションすることで、美と健康で新たな価値を生み出すプラットフォームとして、『ビューティー&コー』というサイトを用意した。
パナソニックには、ピューティー商品を中心に参加してもらっている。お客様に対して、美しく豊かな生活文化を創造、提供するという点、お客様のよりよい暮らしを創造する企業姿勢、そして、リアルの小売店の支援を受けて成長した企業であるという点で、パナソニックと資生堂には共通点がある。
商品、サービスはオンラインやデジタルだけでは済まない。実際に商品、サービスを十二分に体感していだくことが重要である。その点でも、すばらしい立地にあるパナソニックセンター大阪と、ビューティアトリエ CLUXTAの展開において、資生堂に声をかけていただいたことは光栄である。
パナソニックセンター大阪から新たな価値を発信することに貢献できればと考えている。女性が美しくなる、元気になるということが、日本を元気にするおおもとであると考えている。女性がきれいになるための情報発信拠点として活用していきたい」と語った。
「住・美・食・楽」をテーマに各フロアを構成
パナソニックセンター大阪で掲げるコンセプトは、「共創」だという。
地下1階は、「住まいの設備ショウルーム LIVING Floor」として、“自分だけの暮らしの興味をカタチにする場”と位置づけ、こだわりの夫婦、2世帯同居、熟年夫婦、若い世帯といったユーザーにあわせた先進機器の提案を行なうという。
1階は、「明日のくらしと街を考える SOLUTION Floor」とし、パナソニックが提案するエコでスマートな暮らしを体感できる場とした。
60代の夫婦、30代の共働き世代、一人暮らしの30代女性という3つの家を提案する一方、230インチプロジェクターを3面利用したビジョンウォールなどを設置している。
2階は、「私の新しいくらしを見つける LIFE STYLE Floor」として、見て、触って、食べて、参加してというコンセプトで構成。クッキング&カフェ Foodie Foodieでは、パナソニックの調理家電を使用した料理を提供。女性限定のビューティアトリエ CLUXTAでは、1時間300円で、パナソニックの美容・健康家電を利用できるほか、資生堂とのコラボレーションによって、同社の化粧品も自由に利用できる。
特定の製品のコーナーを用意したのは、2階のフォトファンスタジオ LUMIX Salonだけで、あとは利用シーンを前面に打ち出し、そこで各種製品を展示するという手法。「コト」から「モノ」への展示内容になっている。
また、オンラインメディアと融合した展開にも取り組む計画で、これもこれまでにはないものだといえよう。