2013年4月26日に“まちびらき”をする、大阪・梅田のグランフロント大阪の中核施設となる「ナレッジキャピタル」が、4月22日、報道関係者に公開された。
グランフロント大阪は、梅田貨物駅を中心とする約24haの「うめきた」エリアにおいて、先行開発区域の約7haを再開発したもので、オフィスや商業施設、ホテル・サービスレジデンス、分譲住宅、ナレッジキャピタルなどで構成される。
ナレッジキャピタルは、「感性」と「技術」の融合によって、「新たな価値」を創出する複合施設と位置付け、多様な人々の交わりから、今までにない商品やサービスを生み出すことを目指すほか、コアバリューとして、「OMOSIROI」を掲げ、知をベースとした新たな価値づくりとして「ナレッジイノベーション」を起こすという。
一般社団法人ナレッジキャピタルおよび株式会社KMOが、ナレッジキャピタルの企画運営を担い、場(=施設)と機能(=人的支援)を活用することで、産業創出、文化発信、国際交流、人材育成を実現するという。
一般社団法人ナレッジキャピタルの高橋豊典事業統括部長は、「産業創出をはじめとする4つの取り組みによって、関西経済圏の再構築に寄与したい。BtoBやBtoCではなく、BwithB、CwithCといった組み合わせ、あるいはこれにA(アカデミア)やG(ガバメント)が加わることも期待している。来街者がまずはナレッジインフォメーションなどを通じて、どんなことをしているのかを知り、そこからイベントやショールームなどのプログラムに参加し、さらにワークショップやビジネスマッチングに参加。プロジェクトに参加したり、スタッフとして働いたりといったことにつながるといったことを期待したい」と語る。
ナレッジキャピタルには、会員制交流サロンの「ナレッジサロン」、小規模なコ・ワーキングスペースの「コラボオフィス」および「コラボオフィスnx(ネクス)」、17の企業や大学/研究機関が参加する「The Lab.みんなで世界一研究所」、イノベーション創出のための事務所スペース「ナレッジオフィス」、381席を持つ多目的劇場「ナレッジシアター」、21の企業や団体が展開する「フューチャーライフショールーム」、国際会議にも対応し、最大3000人の収容が可能な「ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター、貸会議室の「カンファレンスルーム」で構成する。
ナレッジサロンには約700人の先行会員が加盟。またコラボオフィスには海外からの進出企業やベンチャー企業を対象に内定を含めて24社が参画。ナレッジオフィスでは19社、The Lab.みんなで世界一研究所では17社の参画が決定しているという。
また、コミュニケーションの活性化を担う専門スタッフとして、「コミュニケーター」を配置。アクティビティの企画や実施、コラボレーションの促進、情報発信、来場者の評価や反応などのフィードバック、ガイドツアーなどを行う。
また、ナレッジキャピタルでは、開業記念イベントとして、「魅せますニッポンの技と人『THE 世界一展』」を、9月1日まで開催する。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが揃い踏み
一方、フューチャーライフショールームでは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのキャリア3社が出店している。
NTTドコモは、関西のフラッグシップ的位置付けの店舗として「docomo OSAKA」を開設する。
NTTドコモ関西支社長の徳広清志常務執行役員は、「この店はドコモのシンボルショップ。店も最高、スタッフも最高。この“ふたつの最高”によって、最高のおもてなしを届ける。戦うドコモとしてがんばる」とコメントした。
ドコモショップの機能に加えて、ドコモの最新機種およびサービスを体感してもらうショールーム機能を有したドコモブランドの発信基地に位置付ける。
ソフトバンクは、「ソフトバンク グランフロント大阪」を、関西地区初の旗艦店と位置付け、「広々としたリラックスできる店内で、最先端のスマートフォンやサービスをいち早く体験できる。500種類以上のアクセサリーを取り揃えており、テーブルでも接客できるようにしている」とした。
なお、開店を記念して、同店だけでの取り扱いとなる「SoftBank SELECTION」のiPhone 5専用のケースを限定販売。画像認識アプリケーション「かざしてGO!」を利用して、「白戸家」のお父さんグッズがもらえるイベントも実施する。
内覧会の会場には、ジャルジャルの後藤淳平さん、福徳秀介さんのほか、「白戸家」のお父さんおよび白戸家のお兄さんであるダンテ・カーヴァーさんが登場し、会場を盛り上げた。
KDDIは、関西初となる直営店舗として「au OSAKA」を開設。KDDI コンシューマ関西支社長の高橋正明理事は、「ブランド力、訴求力を向上させる情報発信拠点にしていく。移動、固定の両方を提案できる強みを生かしたダイレクトコミュニケーションによって、かわいがっていただける店舗にしたい。さらにアグレッシブに活動していく」とし、30モデル80機種の端末展示や、250種類のアクセサリーのほか、発売前の最新製品を体験できる場にもしていくという。
開設を記念して、スマートフォンを使ったアトラクション「NET CM PROJECT」を期間限定で提供する。