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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第116回

音は本格だけど7万円、果たして高いのか?

Olasonicらしくない? 小型アンプの価格の謎

2013年03月09日 12時00分更新

文● 四本淑三

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小さくて本格的なアンプを求める時代がきた

 アンプが大きくて今のスピーカーに釣り合わない。だから音楽を聴く人はヘッドホンの方に行ってしまった。そういうお二方のお話は、恐ろしいほど私自身の体験に当てはまる。

 1980年台は一人で持てないアンプやスピーカーにお金をかけ、1990年代になって小型で高性能なスピーカーが現れると、一人で持てないスピーカーを棄て、それらを試してみようといくつか買ってみた。そして2000年代になってソースはPCに移行。操作や機器レイアウトを考えると、アンプもPCのある机の上に置きたい。でも大きすぎて邪魔。その結果、ヘッドホンやイヤホンは沢山買ったものの、アンプとスピーカーは押入れに仕舞って、10年以上経つ。

 それが急に変わったのは、小型のワイヤレススピーカーや、OlasonicのUSBスピーカーが出てきたつい最近の話。それでスピーカーで聴く気持ち良さを再発見した。さらに昨年の暮れにはKORG DS-DAC-10が現れ、DSDのようなハイエンドソースがPCで再生できるようになった。だから、そろそろ小さくて本格的なアンプが必要なんだろう。そう思っていた所にNANOCOMPOシリーズがやってきたわけだ。

この大きさなら、アンプを持ち運んで使う、という選択肢も当然出てくるはず。昔とは違う使い方が考えられるだろう

 コンポーネントシステムなので、人それぞれのセットアップがあると思う。4月末の発売までまだ時間があるので、一緒に使うスピーカーの品定めをして準備しておくのもいいと思う。私は押し入れの奥のスピーカーを引っ張りだそうと、今まさに部屋の片付けを始めたところ。



著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。


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