「RAZR M」の「SMART ACTIONS」は
状況に合わせて自動で設定が変わる
RAZR Mの目立つ独自機能といえば「SMART ACTIONS」だ。あらかじめ設定をしておくことで、状況に合わせて決まった動作を自動的にしてくれる機能だ。たとえば「スマホを使っていないときはGPSをオフに」といった具合。「トリガー」と「アクション」を決めて、ルールを作成することで有効になる。
「トリガー」はアクションが始まるキッカケとなる動作。たとえば「時間帯」を指定する。「アクション」ではそのトリガーによってどんな機能をオン・オフにするかを指定する。たとえば「音量を低めにする、消す」といったことが、指定した時間帯に自動的に行われる。最初はサンプルがあるので、そのルールを使って少し変えて使ってみると分かりやすい。
もうひとつ独自の機能として「ボイスコマンド」がある。Siriやしゃべってコンシェルのような会話をしている感じはなく、機械的な音声で読み上げ、機能を呼び出す。海外製端末では比較的定番的な機能だが、精度がイマイチな印象。アドレス帳でなかなか呼び出したい人が現れなかったり、呼び出したい機能が違うことが多い。使いこなしには時間が必要だ。
また本体設定の「音」に「オーディオ効果」がある。有線ステレオ(イヤホン)時のエフェクト、サラウンド、イコライザーの変更が可能だ。なおスピーカー時でもイコライザーが調整できる。アプリ自体は豊富だが、多くはソフトバンク、ヤフー系のアプリでモトローラ独自のアプリは多くない(他機種も最近はその傾向が強いが)。
MEDIAS Uがリードを守る
3機種とも光るものアリ
今回はMEDIAS UがYouTubeテストでトップ、他の比較でも極端に離された印象が無く、総合でも勝利として良いだろう。G'zOne TYPE-Lは第2回のスピード比較でサクサク使えたり、今回はワンセグで圧勝しながらYouTube視聴で敗北、とこちらが思ってもみない結果が出てくるので、実際に長期間使ってみるとまだ発見がありそうだ。
RAZR Mは最後に「SMARTACTIONS」という、便利でカスタマイズするのが楽しくなる機能を用意していたので、見せ場は作れたと思う。最近はどれも似たり寄ったりのスマホが多くてつまらない、という人には3機種とも挑戦しがいがありそうだ。
次回は春モデルのクアッドコアCPU搭載機として、Xperia Z、INFOBAR A02、ARROWS Aを比較する。人気の3機種、しかも高性能。普通に考えればこれまでで最強の3台のはずだが、さて結果はどうなるだろうか。
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