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Kindleストアは25日にスタート

Kindleついに上陸 AmazonがKindle Fire HDを発表【速報版】

2012年10月24日 15時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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Kindle Fire(写真は英語版のものです)

 アマゾン・ジャパンは24日、独自のタブレット端末「Kindle Fire」「Kindle Fire HD」と電子書籍端末「Kindle Paperwhite」の予約販売を開始した。また、電子書籍・コンテンツストアの「Kindleストア」を、25日にオープンすると発表した。

 各製品に共通した特徴としては、直販サイトで販売される製品は、Amazonのユーザーアカウントがセットアップされた状態で届けられる。そのためアカウントセットアップは不要で、ネットワーク設定さえ行なえば、すぐにでもコンテンツを楽しめるという(店頭販売モデルはユーザーによるセットアップが必要)。また、「Whispersync」と称する同期機能により、読書の進捗状況やブックマークといった情報を、複数の端末間で共有できる。

 電子書籍・コンテンツストアの「Kindleストア」では、ストアでは「オリコン週間“本”ランキング」に入っている人気書籍・文庫・漫画を含む、約5万冊を超える日本語書籍(無料書籍が約1万冊)の配信を行なう。Kindleストアで販売される電子書籍は、KindleだけでなくiOS端末やAndroid端末向けのアプリでも閲覧可能である。

 書籍のリストには、角川グループパブリッシング、小学館、講談社、文藝春秋社、集英社、朝日新聞社、幻冬舎、サンマーク出版などが刊行する書籍・コミックが名を連ねている。書籍だけでなく、Amazonが販売するアプリや音楽(MP3)などの購入も可能である。

公開された製品情報を元に、記事を更新いたしました (2012年10月24日)

Kindle Fire/Fire HD

 Kindle Fire/Fire HDは、7インチディスプレーを搭載するAndroidベースのタブレット端末である。ディスプレーはIPS液晶パネルを採用し、電子書籍だけでなくゲームや音楽再生、さらにウェブブラウジングなどにも対応した汎用タブレットである。なお、米国で発売中の8.9インチモデルはラインナップされていない。

 Kindle Fire HDは7インチのIPS液晶パネルをディスプレーとして採用し、解像度は1280×800ドット(アスペクト比16:10)。特殊ラミネート加工を施したタッチセンサーと直接偏光フィルターにより、反射を25%カットして、広い視野角と高コントラストを実現しているとする。Kindle Fireのディスプレーは、7インチ/1024×600ドットとなる。

 Kindle Fire HDが搭載するプロセッサー(SoC)は、内蔵GPUには英Imagination TechnologiesのGPU(PowerVRシリーズ)を採用して、HD品質でも動きの速いグラフィックス表示を可能にしている。また、「ドルビーデジタルプラス」に対応するステレオスピーカーも内蔵。自動補正機能により、利用シーンに合わせたオーディオ設定の自動最適化なども行ない、優れたオーディオ再生を可能としている。内蔵ストレージは16GBと32GBの2モデルが用意される。

 Kindle Fire HDが内蔵する無線LAN機能はIEEE 802.11a/b/g/nに対応し、内蔵アンテナはデュアルMIMO技術に対応している。2.4GHz帯だけでなく5GHz帯でも通信を可能とすることで、混雑を避けて高速なデータ通信を実現するという。LTEや3GなどのWAN系通信機能は内蔵しない。

 Kindle Fire HDの本体サイズは、幅193×奥行き137×高さ10.3mmで、重さは約395g。オプションのレザーカバーと組み合わせる場合、カバーを閉じるとスリープ状態に入るギミックも備えている。バッテリー駆動時間は、連続使用で約11時間とされている。そのほかにも、フロントに搭載されたビデオチャット用HDカメラ、Bluetooth対応、micro HDMI出力端子装備といった特徴を備える。

 Kindle Fireの本体サイズは、幅189×奥行き120×高さ11.5mmで、重さは約400g。ストレージは8GBで、バッテリー駆動時間は連続使用で約9時間。無線LAN機能はIEEE 802.11a/b/g/nに対応するが、Fire HDのデュアルMIMOアンテナは備えていない。

 価格は、Kindle Fireが1万2800円、Kindle Fire HDは16GB版が1万5800円、32GB版は1万9800円。本日から予約を開始しており、出荷は12月19日からの予定。同社直販サイト以外に、ビックカメラ、ケーズデンキグループ、上新電機、キタムラなどの店頭でも販売される。

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite(写真は海外版のものです)

 「Kindle Paperwhite」は、ディスプレーに6インチの電子ペーパーを採用した電子書籍端末。液晶ディスプレーを使い、汎用的なタブレットを志向したKindle Fireシリーズとは異なる方向性の製品である。Kindle Paperwhiteには、Wi-FiモデルとWi-Fi+3Gモデルがラインナップされる。Wi-Fi+3GモデルはNTTドコモの3G通信ネットワーク(日本国内のみ)を利用したデータ通信を内蔵。しかも回線料金や月額使用料はかからない。

 E-Ink社製の電子ペーパーディスプレーは、従来の電子ペーパー型Kindleと比較して、画素数が62%向上、コントラストが25%鮮明であるとしており、高精細で見やすい画面という電子ペーパーの特徴を強化している。暗所でも視認できるように内蔵型のフロントライトを装備。このライトを点灯した状態でも、8週間のバッテリー駆動が可能としている。日本語フォントについては、Kindle Paperwhiteでの表示最適化されたフォントを用意。シャープで美しい文字表現を実現したうえ、大きさも自由に変更できるという。

 そのほかの特徴として、辞書機能を内蔵しており、書籍中の単語や文章を選択して、内蔵の国語辞典・和英辞典で検索したり、簡易翻訳やWikipediaでの項目検索などが可能となっている。Kindle Fireと同様に、レザーカバーに連動したスリープ機能も備える。

 本体のサイズは、幅169×奥行き117×高さ9.1mmで、重さは約213g。価格はWi-Fiモデルが8480円、Wi-Fi+3Gモデルが1万2980円。直販サイトおよびビックカメラ、ケーズデンキグループ、上新電機、キタムラ、TSUTAYAなどの店頭でも販売される。出荷は11月19日からの予定。

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