上方向にしか開かないけど
独自の工夫で多様な撮影が可能に
1軸のみの回転に加え、タッチパネルでもないのだが、本機に施されたさまざまな工夫により多様な撮影スタイルが可能だ。
例えば、液晶が上方向にしか開閉しないので、通常の使い方だと下からのアングルでの撮影はできても上からはできない。しかし、本機は本体内に加速度センサーを内蔵しており、本体の回転に合わせて画面も回転する。これにより、液晶を斜め上に向けた状態で本体を逆さまにし、頭上にかまえれば上からのアングルの撮影も可能となる。
また、液晶を180度回転して自分撮りモードにした際、画面右上に手の形をしたアイコンが表示される。この部分に重なるように手を振るとカウントダウン後にシャッターが切れる「モーションシャッター」という機能を搭載しており、これによりリモコンを使わずに離れた場所からセルフ撮影が可能になる。
撮影後は左上に再生アイコンが表示されるので、そこに合わせて手を振ることで撮影した画像の確認も可能だ。
さらに、液晶を開いた状態で本体を背面方向に傾けた(ななめ上を向いた)状態で自立できるように背面にスタンドを搭載。脚立を使わずに近距離から自分撮りができるほか、本体を横にすることで縦位置状態での自立もできる。
ズーム操作などができる2つのダイヤルを装備
レンズ周囲には「ファンクションリング」と呼ばれるダイヤルが新たに配置された。これは各種設定などを調整するためのもので、背面の「RING」ボタンを押すことで何を調整するかを変更できる。
例えばズームやホワイトバランス、絞りといった基本的な項目から、撮影モードによっては特殊効果の効き具合やHDRの適用レベルなどを調整できる。
加えて、背面にはメニューの選択や決定を行なう「コントロールダイヤル」を配置し、2つのダイヤルで効率的な操作が行なえる。
ダイヤルの採用に伴い、メニューのユーザーインターフェースも大きく変更された。